MR胆管−膵管造影(MR Cholangio-Pancreatography : MRCP)
膵管は、内視鏡的逆行性膵管造影(ERP)以外の方法では撮像できませんが、MRIにより胆管・膵管の全体像を非浸襲的に得ることができます。
3Dマルチスライス法からMIP画像を再構築することで高画質の胆管/膵管像を得ることができます。ただし撮影時間が長いので、呼吸同期がうまく行かない場合は鮮明な画像を得られません。
目的:主に総胆管結石/胆管腫瘍/膵腫瘍などの存在診断、狭窄の範囲・狭窄度の評価
前処置:検査6時間前から絶飲食
方法;通常MRIの撮影に準じますが、撮影時間は長くなります。
MIP再構築像を提示します。
①正常例 ②膵管内乳頭粘液腫瘍(分枝型)
②症例の提示:膵管内乳頭粘液腫瘍分枝型
膵体部に主膵管から分岐して交通する1cm大の嚢胞性腫瘍を認めます。