この症例一覧

Case 22; TIPIC: 片側性の総頸動脈(遠位部)に生じる特発性血管周囲炎(Carotidynia syndrome)の診断基準、頸動脈エコー、MRI及び造影MRI所見、臨床経過に関する1ケースレポート

Carotidynia(頸動脈痛)症候群は、特発性の片側性頸動脈痛を主症状とする稀な病態であり、現時点では明らかな原因を特定できていない。USでは総頸動脈遠位部から分岐部を中心とした偏心性壁肥厚、MRIではT2強調画像で高信号を示す特徴があると報告されている。

Case21; BP: 2型糖尿病の基本治療薬であるDPP4阻害薬の副作用として注目されつつある類天疱瘡に関する現時点での主な薬剤別発症頻度と遺伝的要因、自己抗体、治療法に関してと1ケースレポート

2型糖尿病治療薬であるDPP4(Dipeptidyl Peptidase 4)阻害薬投与に伴う類天疱瘡(BP)発症のリスク上昇が疑われている。被疑薬との関連性と潜在リスク因子等に関して若干の文献的考察を加えて報告した。

Case20; PBC: 抗ミトコンドリア抗体(特に抗ミトコンドリアM2抗体)と慢性非化膿性破壊性胆管炎(CNSDC)の存在意義、標準治療薬としてのウルソデオキシコール酸(UDCA)の効果に関するUPDATEと側副血行路発達に伴う著明な食道静脈瘤を認めた門脈圧亢進型の1ケースレポート

原発性胆汁性胆管炎(PBC)について、発症頻度、自覚症状、診断基準、組織所見等最近の知見に関して文献的考察を加えて説明しています。

Case 19; HFpEF: HFpEFは左室拡張機能の低下を特徴とする心不全であるが、その多くは左室駆出率が正常に維持(LVEF≧60)されている病態とはいえない。左室拡張能とdp/dt曲線、inertia force、 左室サクション、BNPに関してのUPDATEとEFが正常なHFpEFの1ケースレポート

HFpFF:拡張不全(左心室の拡張能低下)が主体の心不全に関して症例提示とともに最近の知見に文献的考察を加えて説明しています。