Case 23; SPNs: 胸部CT検査で比較的高頻度に指摘される磨りガラス陰影を主体とする単結節病変(SPN: GGNとSSN)に関して; TSCT(またはHRCT)で積極的に悪性腫瘍を疑う画像所見と良性腫瘍を疑う所見、及びPFNと肺内リンパ節(iPLN)、早期肺癌との関連についてと4ケースレポート。

④PFNsは、基本的に良性結節病変

良性を示す結節病変として、PeriFissural Nodules (PFNs)がある。典型的なPFNsは、葉間裂に接したレンズ型もしくは三角形の辺縁がはっきりした均一な充実結節と定義されている。これらの多くは肺内リンパ節( intra-pulmonary lymph node: iPLN)である事が組織学的にも確認されている。典型的PFNsは左大葉間裂に高頻度に認められる。読影するにあたって、PFNsは葉間裂側に広く接面を有することに注意が必要である。長軸径/短軸径の比率>1.78の扁平型の結節は100%の特異度と62%の感度で良性結節であるとの報告がある。PFNsは経過follow up中に消失することもあるが、増大することもあり、増大スピードが悪性腫瘍を疑う基準となるVDT(Volume Doubling Time)400日以内の症例も認められるためVDTのみでは良、悪性の鑑別は困難であると言われている。PFNsのシェーマを下記に引用させていただいた(参考文献6より引用)。

PFNのシェーマ
Quoted from ” Pulmonary perifissural nodules on CT scans: Rapid growth is not a predictor of malignancy” in reference No.6.

最近はLow-dose CTによる肺癌スクリーニングが流行しつつあるが、55~77歳の喫煙者で年間30箱以上の本数に達するのも、現役喫煙者、禁煙後15年以内の被験者はリスクの高い群として扱うべきであると考えられている。

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