Case :
空洞形成型、小結節/気管支拡張型の肺MAC症例の CT画像を提示します。
①空洞形成型(類結核型)
②小結節/気管支拡張型
中高年女性に多く見られるパターンの画像所見です。やや大きめの結節で辺縁不正のものや磨りガラス陰影を伴うものは初期の肺癌との鑑別は困難です。定期的な画像検査による経過観察や場合によってはF18-FDG PET-CTによる精査が必要となります。緩徐に進行することが多い様ですので年齢や疾患背景を考慮した上で経過観察可能ですが、画像検査所見で明らかに進行性であるなら化学療法による治療で肺野全体に拡散するのを止めに行く必要があります。
肺MAC症の治療は、クラリスロマイシン(CM)、リファンピシン(RFP)、エタンブトール(EB)の3剤併用療法が基本で、重症度に応じてストレプトマイシン(SM)または、カナマイシン(KM)を上乗せ投与することが推奨されています。
Uploaded on November 20, 2018.
参考文献:
1. 森田幸雄, 藤田雅弘, et al. 『話題の感染症』非定型抗酸菌と非定型抗酸菌症. モダンメディア 2006; 52(3): p57-66
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