Case 03; SRLC: 嚢胞は腹部エコー検査で最も指摘される頻度の高い病変であるが、嚢胞内感染や出血(Complicated Cyst)、破裂により時に腹痛や発熱を生じうる。特に単純性肝嚢胞の破裂は重度の腹痛と限局性腹膜炎を伴うことが多い。単純性肝嚢胞の破裂の1ケースレポート

③症例

Minor Leakageで発症し、外来保存的治療可能であった症例を呈示します。

Case:
[PI]:発症前日に農作業をいつも通り行った。翌日明け方から腹部激痛を生じ全く改善傾向せず。
[PH] : 右季肋部から側腹部に高度の圧痛と腹壁緊張を認めと踵降ろし試験は陽性であった(=限局性腹膜炎)。
[画像所見]:CTで肝S6区域に表面に突出する肝嚢胞を認め、尾側の肝表面と周囲脂肪組織に軽微なCT値上昇を認める。

腹部CT画像

参考文献:

1. Lantinga MA, Gevers TJG et al. Evaluation of hepatic cystic lesions. World J Gastroenterol 2013; 19(23): p3543-3554

個々の症例のデータ、画像の引用または転載を一切許可しない。

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