ワクチン接種開始まであと2週間ほどとなりましたので、接種時に必要なものと接種時の注意事項についてアップします。
リコンビナントワクチン(ヌバキソビッド)のパンフレットは、接種当日次回の接種予定日を記入してお渡しする形となりますが、あらかじめ周知しておいていただきたい事項に関して抜粋引用しましたので一読願います。
1、ワクチン接種は、基本の初回免疫分の2回分を受けてください。
*基本的作用から、スパイク蛋白はACE2(アンギオテンシン変換酵素type2)活性を失活させるため血管毒性(心血管事故を誘発する傾向)があると考えられます。したがってできるだけ体への影響が最小限となる投与量でこのスパイク蛋白に対する抗体産生能を確保したいところです。リコンビナントワクチンは投与する合成スパイクタンパク抗原の量が一定ですので、接種者のタンパク合成能を利用して体内でスパイクタンパクを合成するmRNAワクチン(投与後1Wほどの間爆産されると考えられますが産生量は個人で異なり未知)と比べ投与される抗原量がかなり少なくなります。そのためスパイク蛋白の毒性に基づく副反応は大きく軽減されると考えられますがリコンビナント蛋白単独では抗体誘導作用が小さくなってしまいます。それを補強する目的でインフルエンザワクチンをはじめとする多くのリコンビナントワクチンには反応促進剤としてアジュバントが加えられています
オミクロン株は従来株に比べ大きく遺伝子変異を起こしたため、既存のワクチンによる感染予防効果は小さくなっています。このことはまた自力でこのウイルスに対する抗体を生み出すことが困難であることを示しています。既存株で下地を作成しておくことで感染時の自力での抗体産生の補助、また今後のオミクロン株以後のワクチン接種が必要になった時の抗体産生向上のために未接種の方はぜひここで基礎固めをしておいて頂きたいと存じます。初期株ワクチン接種事業は本年秋頃には終了となる可能性が高いですので今後の流通量は極端に減少すると考えられます。今後出現するであろうオミクロン株以後の変異の早いウイルスのスパイク蛋白に対する抗体を自力で産生することはいわば、難問を解くに等しいと考えられますので、今のうちにやさしい練習問題を解いておくことで下準備を整えておかれるのがよろしいかと考えます。
2. 接種後のアナフィラキシーに関して
注意事項を抜粋引用しました。
ポリエチレングリコール(PEG)が添加されていませんのでmRNAワクチンよりはアナフィラキシーの発生頻度は低いと考えますが、皆無ではないと思いますので万が一下記に掲載してございますような症状が出た場合、その場ですぐにスタッフに申し出てください。
接種当日の疲労は、自律神経失調性失神やアナフィラキシーの発生確率を上昇させますので前日の過労や睡眠不足などございませんように体調管理をお願いいたします。
3. 当日必要なもの:接種券(同封の問診票)と健康保険証(接種後のアナフィラキシーなどの治療は健康保険の適用となります)
岡山県発行の接種券は基本的に岡山県内に住民票のある方であれば倉敷市でもそのまま使用できますが、県外発行の接種券が倉敷市で利用できるかどうか(再発行が必要かどうか)に関しては前もって市役所に確認をしてください。また既に接種券を紛失しておられます方は、早々に市役所に接種券再交付を申請してください。