戎湯(えびすゆ)の昼間の外観

倉敷美観地区近くにあるレトロ銭湯「戎湯(えびすゆ)」については、過去記事(レトロ銭湯「戎湯(えびすゆ)」♨)で既に書きましたが、今回は昼間の外観を紹介したいと思います。

2021年5月6日撮影 えびす湯

暖簾が下がってなかったので、もしかしたら休みなのかなと思って近寄ってみると、

休みだったようですね。コロナ予防の張り紙もちゃんとありました。

改めて昼間の看板や玄関灯を見てみると、やはりレトロ。

玄関周りにとても興味深いものが置いてありました。

傘立てでしょうか? プラスチック製の青いたらいに取り付けられているようです。傘立て自体は真鍮製だと思います。

鍵の部分をよく見ると、「おしどり」の彫刻が施されています。そして、差し込みの鍵部分には、ちょっと解り辛いですが「男傘」とあります。きっと「女傘」もあるんでしょうね。傘のサイズではなく、男性用女性用で、立てる場所が分けられていたということでしょうか? 色んな意味でなんともレトロです。

「えびす湯」は大正末期創業と言われていて、内装もほとんど当時のままということです。入口から「おしどり傘立て」が出迎えてくれるレトロ銭湯「えびす湯」、存続の危機が叫ばれていますが、なんとか頑張ってほしいものです。

阿知の藤③ 2021年5月上旬

ゴールデンウイークが終わり、阿知の藤(アケボノフジ)を見届けるため、鶴形山へ行きました。途中、イロハモミジが果実をつけていました。

イロハモミジの果実

プロペラ型の果実は、翼果(よくか)というそうです。新緑に赤、きれいですね。

すっかり見頃を過ぎた阿知の藤が見えてきました。

2021年5月6日撮影 阿知の藤

満開の時期に敷いてあった緑のシートが無くなっていました。防草シートかとも思いましたが、散った花びらのためのシートだったのでしょうね。大事に管理されていることがよく分かります。

阿知の藤の幹に新芽を見つけました!

枯死寸前だった阿知の藤ですが、樹勢回復事業により(過去記事:美観地区の大樹)、順調に回復していますね(^-^)

去年は見頃を逃してしまいましたが、今年はきっちり観賞できたと思います。帰り道、鶴形山がかつて島だった名残り(過去記事、鶴形山:かつて島だった名残り)の植物、オニヤブソテツを見かけました。

オニヤブソテツ

このオニヤブソテツ、去年はなかなか探すことが出来ませんでした。あまりギラギラ探し回らない方が、案外簡単に見つかるものですね。

大原美術館:『洗礼者ヨハネ』と『歩く人』ロダン

『洗礼者ヨハネ』は大原美術館本館正面向かって左側に展示されています。

大原美術館
オーギュスト・ロダン(1840-1917)
『洗礼者ヨハネ』1880
ブロンズ

【鑑賞の小ネタ】
・「考える人」で有名なロダンの作品
・ 戦時中の金属類回収令から免除される
・ヨハネはキリストに洗礼を授けた人物

          

『歩く人』は大原美術館分館の前庭に展示されています。

大原美術館
オーギュスト・ロダン
『歩く人』1907
ブロンス

【鑑賞の小ネタ】
・トルソに両脚をつけた彫刻作品
・『洗礼者ヨハネ』との関係性
・ロダンにとって「歩く」とは?

      

『洗礼者ヨハネ』は『カレーの市民-ジャン=デール』(過去記事:『カレーの市民-ジャン=デール』ロダン)と同じく、戦時中の金属類回収令から免除されていることに注目です。 

そして、『洗礼者ヨハネ』と『歩く人』は深く関係しています。

この「説教する聖ヨハネ」は、分館前庭に設置されている「歩く人」に頭と手をつけて完成されたものです。 この二つの彫刻を見くらべると、人体の動きを見事にとらえたロダンの眼の確かさを感じとることができることでしょう。

大原美術館HP

筆者はこの事実を何年か前に知りました。右足を一歩踏み出しているので似ている彫刻だとは思っていましたが、『歩く人』の方がどっしりムキムキしている印象だったので、2作品は全くの別物と考えていました。

ただ、腕の付け根辺り(肩周辺)をよく見ると、確かに、右腕は前、左腕は下に向くような感じがします。腕を付けると『洗礼者ヨハネ』になりそうですね。

ちなみに、国立西洋美術館にも『説教をする洗礼者ヨハネ』という作品があります。

国立西洋美術館
『説教をする洗礼者ヨハネ』
1880(原型)、1944(鋳造)

気になる作品解説がありましたので引用します。

この作品のモデルはイタリア人の農夫であった。アトリエを訪ねてきたこの男は、その挙措動作にも強靭な肉体にも荒々しい力をみなぎらせ、また素朴で神秘的な雰囲気を漂わせていた。ロダンは彼を見てただちに洗礼者ヨハネを思い浮かべたという。着衣を取り去ってモデル台に上がった彼は「面を上げ、上半身をまっすぐに伸ばし、コンパスのように両脚を開いてしっかりと立った」。ロダンは、この決然たる彼のポーズを目にして「歩み」のテーマを着想した。本作品の制作過程において生まれた《歩く人》は、トルソに両脚だけが付け加えられた立像である。

 国立西洋美術館名作選. 東京, 国立西洋美術館, 2006. cat. no. 127

これによると、「洗礼者ヨハネ」の制作過程で『歩く人』が生まれたことになります。 色々調べていたら、「洗礼者ヨハネ」のモデルと石膏像の写真が見つかりました。

出典:Wikipedia モデルと石膏像

石膏像は、ブロンズ像を制作する過程(鋳造)で原型となる大事な像です。『洗礼者ヨハネ』だけでなく『歩く人』もこの石膏像がもとになっているのではないかと思うのですが…。どうでしょう?

どちらの作品の制作が先だったのでしょうね。ちょっとよく分かりません。実際、『歩く人』の制作時期については諸説あるという記述もありました。 何れにしても、『洗礼者ヨハネ』と『歩く人』は同時期の制作過程で生まれた作品であるということでいいのだと思います。

ところで、写真の中の石膏像は、ちょっとムキムキした感じに見えますね。『歩く人』に近い筋肉量のような気がします。気になっていた見え方の違いは、単に角度によるものなのかもしれませんね。

※『洗礼者ヨハネ』も『歩く人』も屋外展示なので通常時であれば入館料はいりませんが、現在コロナの影響で敷地内の入場数が制限されています。

【豆知識】
洗礼者ヨハネはイエス・キリストに洗礼を授けた人物。イエスの弟子である使徒ヨハネとは別人。ラクダの毛皮を着て描かれることが多い。

番外編:初飼育、ラスボラ・アクセルロディ レッド

ここ数カ月の間、何かと忙しく、水槽にあまり集中できていませんでした。水替えやコケ取りはしていたのですが、今一つ気持ちが入っていないというか…。 それが原因なのかは分かりませんが、魚たちが結構亡くなってしまいました(-_-)

植物(室内の観葉植物など)も、こちらの気持ちが分かるとか分からないとかよく言われますよね。魚もちょっとそんな感じなのかなと思いました。

まぁ、きっと、じっくり観察する時間の減少が原因だと思います。小さな異変に気付くのが遅れますからね。

久しぶりに熱帯魚店へ行ってみると、ラスボラ・アクセルロディ レッドがクリアランスセール中でした。ラスボラ・ヘテロモルファ(通称バチ)は過去に飼育経験があったのですが、アクセルロディは飼育したことがなかったので、購入してみることにしました。混泳も大丈夫そうです。

ラスボラ・アクセルロディ レッド

ラスボラ・アクセルロディ は調べてみると、ブルーやレッド、グリーンと色々いるようです。熱帯魚店の説明書きでは、レッドということだったのですが、筆者にはブルーかグリーンに見えます。グリーンかな?

どうでしょう? 泳ぐのが早く、なかなか写真に納まってくれないので、画像では解り辛いかもしれませんね。

体長は最大2.5㎝程度で小型の熱帯魚です。弱酸性、水質は23℃~26℃を好むようです。筆者の水槽は26℃、弱酸性を保っているので大丈夫そうです。性格も穏やかで混泳向きとありました。ただ、水質管理等、少し飼育が難しいということなので、注意したいと思います。

過去記事(番外編:年末の生き物たち(2020年)①番外編:水槽の経過報告③)でも紹介しましたが、アフリカンランプアイミクロラスボラハナビ も追加投入しました。

アフリカンランプアイ

このアフリカンランプアイのヒレは見事です。筆者はアフリカンランプアイのヒレが大好きです。もう少し大きくなると思います。

ラスボラ・アクセルロディ レッド とアフリカンランプアイとミクロラスボラハナビが仲良く泳いでいます。現在、気性が激しい魚はいませんので、穏やかに過ごしてくれると思います(^-^)

阿知の藤② 2021年4月下旬

過去記事、阿知の藤①2021年4月中旬から1週間が経過しました。

先週より花のボリュームが増しているのが遠目からでも分かりまそた。

2021年4月26日撮影 阿知の藤

ほぼ満開ですね。先週よりピンク色が増しているように思います。先週の方が若干紫っぽかったような気がします。過去記事で書きましたが、阿知の藤はアケボノフジという品種で、しかも白花種なんです。白い花には見えませんよね。これから徐々に白っぽくなって行くのだと思います。

ところで今回、根元にシートが敷かれていました。

先週は敷かれていませんでした。 防草シートでしょうか? これから花びらが散り始めるので、そのためのシートでしょうか?

またしばらくして行ってみることにします。