番外編:コクワガタのオス、確保‼

二日間の逃走劇でした。こんなに早く報告できるとは思ってもみなかったので、とても嬉しいです(^-^)

昨日のお昼前、ソファーに座って書類に目を通していた時のことです。「カサッ」と音がしました。普段の生活音ではない「カサッ」です。ベランダ近くの窓辺りからの音だったので、急いで見に行きました。

自然でのクワガタ採集の時、木を蹴ってクワガタを落とすという手法があります。なんとも原始的な手法のように思うかもしれませんが、なかなか優秀な採集方法だと思っています。木を蹴ることによって、枝が振動し、そこにしがみついていたクワガタが驚いて足を離し下に落ちるという流れです。最も注意が必要のは、クワガタが落下した時の音を聞き逃さないことです。木の下は大抵落ち葉のジュータンなので、クワガタが落ち葉の上に落ちた時「カサッ」という音がします。静かな山の中ということで結構この音は響きます。落ち葉の中に入り込まれたらもう見つけられないので、全集中で耳を澄まします。

今回のクワガタ採集は室内なので、当然落ち葉はないのですが、その代わりに紙類があります。紙類の上でクワガタが動くと「カサッ」と音がするというわけです。

最初見に行った時は発見できませんでした。「カサッ」というあの音は気のせいだったかなと思いましたが、念のためもう一度見に行ったら窓の側に出て来てくれていました! 感動の再会です。 南向きの窓で、その窓からは、なんとお母さんコクワを採集してきた山が見えるんです。なんだか凄い✨

すぐに昆虫ゼリーをやりました。

赤茶色の部分が「くち」です。

お腹がすいていたようです。軽く脱水状態だったと思います。しばらく食事をした後、木の下へ潜って行きました。

筆者の単純なミスによるクワガタの脱走劇でした。自然界なら自分でエサを探して生きられますが、室内で昆虫ゼリーを仕掛けていたとはいえ、探し当てるのは困難で、大抵エサが食べられず残念なことになります。 気をつけねばなりません。

霧吹きをして、蓋をきっちり閉めました。

番外編:コクワガタのオスが脱走‼

大変なことが起きてしまいました(-_-)

コクワガタの脱走です。しかも、オス! 過去記事(番外編:久しぶりに本気でクワガタ飼育番外編:コクワガタのプチ脱走!)にもクワガタの脱走については書いていますが、随分過去の話だったり脱走未遂だったりで、ある意味余裕があったんです。 

2日前まではケースの中にちゃんと居たんです。木の下のクヌギマットに潜ってじっとしているところを目撃しています。角(大アゴ)がちゃんと見えました。体はクヌギマットの中でしたが。

何となく気になって、霧吹きだけでなく、今日も木の下を見てみたんです。

角(大アゴ)が全く見えませんでした。この時点ではまだ余裕です。筆者が見るばかりするので少し深く潜ったのかな?ぐらいです。ただ、オスがそんなに深く潜る⁈というちょっとした違和感はありました。 オスが見つかるまで掘ってみることにしました。

掘り進める毎に嫌な予感がしていましたが、まさかまだ脱走はしないだろうと信じていました。そして、気が付けば、ケースの底が見えていました。脱走が決定した瞬間です(-_-)

メスの方は大丈夫かと、こちらのケースの方も慌てて掘ってみました。すぐに4匹見つかってホッとしました。
姉妹ケンカするぐらい元気でした👇

小さな角でお互いを挟んでいます。右のメスが左のメスを転がしているところです。

     

オスの脱走を受け入れ、ソファーの下や家具の間を懐中電灯で探してみましたが、だめでした。(※ちなみに、懐中電灯は野外のクワガタ取りでは必需品です。)

家の中でリアル虫取りの始まりです。こんな日がまたやってくるとは…。

昆虫ゼリー

お皿に昆虫ゼリーを置いて、いくつか仕掛けます。樹液採集といったところです。家の中で。

そういえば、飼育ケースの蓋の閉めがあまかったです。バチンと音がするまで閉めないといけないのに、蓋が固くなっていたので、ふわっとしか閉めていませんでした。まだ脱走はしないだろうと決めつけて。 クワガタのオスはよく脱走すると経験上知っていたのに。

オスは出て行きました。ふわっとした蓋を上手に開けて。

しばらく黒い影を追う生活になりそうです。
見つかったと報告できますように…。

番外編:コリドラス復活!

少し前、何かと忙しく水槽の管理が疎かになってしまった期間が数カ月ありました。その時、残念ながらコリドラス(小型のナマズの仲間)たちも随分亡くなってしまいました。熱帯魚の中では飼いやすく丈夫な種とされているコリドラスなのですが、やはり日々の水質管理は重要ですね。

低床(ていしょう)として筆者が使用しているソイルの交換(過去記事:熱帯魚水槽のソイル交換)も済んだので、やっとかわいいコリドラスを投入することが出来ました。

現在コリドラスは全部で6匹になります。 4匹はお馴染みのコリドラスたちですが、これまで紹介したことがないコリドラスを2匹投入しました。

まず1匹目、コリドラス・パンダ ロングフィンです。

コリドラス・パンダ ロングフィン

コリドラス・パンダの改良種です。尾ビレや背ビレ等のヒレが伸びるタイプです。筆者は野生種の方が好きなので、改良種はあまり手を出したことがなかったのですが、店員さんの勧めもあり、ちょっと飼ってみることにしました。ヒレもヒゲも長いので、傷みなどから感染症にかかりやすいと思います。水質管理の腕の見せ所です。ちょっと不安ですが、頑張りたいと思います。

2匹目のコリドラス・アエネウス アルビノです。

コリドラス・アエネウス アルビノ

通称「白コリ」です。以前から飼育している「赤コリ」(コリドラス・アエネウス)のアルビノです。

コリドラス・アエネウス

数多くのコリドラスの中で、白コリ・赤コリ・青コリ(コリドラス・パレアタス)は、安価で丈夫なコリドラスとして有名で、古くからアクアリストたちに親しまれています。筆者の水槽には現在3匹とも居ますが、これまでの経験上、多分白コリが一番強い(丈夫)なのではないかと思っています。

ところで、生き物にはアルビノ(メラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体)がよく見られますが、クワガタのアルビノは? 知人から質問され、もちろんいると答えたものの、白いクワガタは見たことがないなと。あれ? 調べたところ、昆虫の体色はメラニンの影響を受けないようです。影響を受けるのは「目」ということでした。クワガタのアルビノは「目」が白くなり、ホワイトアイと呼ばれています。

  

みんなで食事中👇

なんともかわいい(^-^)

大原美術館:『都会』松本竣介

夢でみた街を描いたような作品だなと思いました。

大原美術館
松本竣介(1912-1948)
『都会』1940

【鑑賞の小ネタ】
・病気により中学1年で聴覚を失う
・都会や街をテーマとした作品多数
・作品の中心に「モガ」
・月刊誌「雑記帳」を発刊
・早逝の画家

中心に女性が描かれています。洋服姿でおかっぱボブ、モガ(モダンガール)ですね。モガは、松本竣介の「都会」や「街」をテーマとした作品の中でよく描かれています。

大川美術館
『街』1938
下関市立美術館
『街にて』1940

大原美術館の『都会』で、中心よりやや左に描かれているモガよりも、かなり大きなモガがいるのが分かるでしょか? 脚と胴、左腕らしきものが描かれていると思うのですがどうでしょう? 顔はちょっとよく判りません。そして、中心のモガの後方には、横向きや背を向けた人々が結構描かれているんです。中心のモガと建物が印象的なので、ぱっと見では気が付かないのではないでようか。

また、自転車も小さく描かれています。 次の作品は、作品名の中にも「自転車」の文字があるのでわかりやすいです👇

岩手県立美術館
『街(自転車)』1940

大原美術館の『都会』の中に自転車、ぜひ探してみてください。自転車が発見できたら、絵の見え方がグッと変わってくると思いますョ。なんだかちょっとかわいくて、親しみやすい雰囲気になるような気がします。

ところで、筆者の『都会』の第一印象は、とても静かで寂しいというものでした。青い都会の中にモガが独り、みたいな感じです。よくよく見たら、結構人の姿も見えますし、自転車も描かれていて生活を感じることができ、そこまで寂しい雰囲気ではないのかもしれませんが。

この静けさは、中学1年の頃に 脳脊髄膜炎により聴覚を失ったことが影響しているのかもしれません。筆者が『都会』を初めて鑑賞した時、松本竣介が聴覚を失っているとは知らなかったので、後に余計感じ入ったものです。そうしてみると、その作品(作者)についてあまり予備知識なく鑑賞するのもありかもしれませんね。

     

松本竣介が影響を受けた画家の1人に、野田英夫がいます。

東京国立近代美術館
野田英夫(1908-1939)
『都会』1934

この俯瞰(ふかん:高い所から見おろすこと)した「都会」の構図、確かによく似ていますよね。そして大小様々な人の姿も見えます。

松本竣介や野田英夫の俯瞰で描かれた「都会」作品、実際にはこのような「都会」は存在しませんよね。印象的な建物や建造物をいい感じに組み合わせています。それこそ芸術家のセンスで。これは、モンタージュの技法を用いているそうです。(※モンタージュとは、映画用語で視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いる技法のことです。)

建物や建造物自体は現実のものが多いと思いますが、モンタージュすることにより、幻想的な雰囲気になることがとても興味深いです。松本竣介の「都会」シリーズに至っては、全体的に深い青色なのでより幻想的になっていると思います。

最後に、大原美術館の『都会』の中に描かれているアーチ橋がどこの橋なのかとても気になりました。モンタージュということで、このアーチ橋と後方の建物が合致する風景はないであろうことは理解していますが、モデルとなったアーチ橋がもしかしたらあるかもしれないと。3連のアーチ橋なのでかなり特徴的ですよね。松本竣介は東京の街を多く描いた画家なので、東京中心辺りの3連のアーチ橋をちょっと探してみました。

見つけました。東京都中央区の「湊橋(みなとばし)」です👇

出典:4travel.jp 「湊橋」

構造形式は「3径間鉄筋コンクリート製アーチ橋」ということです。竣工は1928年でした。新しそうに見えてなかなか歴史ある橋なんですね。当時のままかどうかは不明ですが、松本竣介が活動していた頃には存在していたということになります。

どうなんでしょうねェ。筆者は場所探しが好きみたいです。

番外編:熱帯魚水槽のソイル交換

ソイル(土のような低床)の表面に黒っぽいコケが生え始めました。見た目も悪いし、何よりも、水質の微妙なバランスが崩れていることが予想されます。緑色のコケなら、大抵、照明の当て過ぎが原因なのですが、黒色のコケは厄介です。

水槽はある意味コケとの戦いでもあります。コケの色は、茶色、緑色、黒色等です。そして形状も、もやっとしたものや糸状のもの、貼りつくように生えるコケ等、様々です。

水槽用のコケ抑制剤も売られていますが、筆者の水槽には水草も入れてあるので、なるべく使用しないようにしています。特に、つい最近ウィローモス(水生コケ)を投入しているのでコケ抑制剤は不適切です。

水替えだけでなく、ソイルを一部取り出して水で洗ったりしてみたのですが、あまり改善されませんでした。ということで、ソイルの入れ換えを決意しました。低床(ていしょう)の総入れ換えは、水質にかなりの勢いで影響を及ぼすのでドキドキなんですが、頑張ることにしました。

今回はかなり薄めに敷きました👇

水槽の低床、ソイル

ソイル交換の次の日、水質検査をしました。

右の水質検査試験紙(テトラ:テスト6in1)の結果で気になった項目は㏗のみでした。筆者の水槽は弱酸性が好ましいのですが、㏗は7.2でした。㏗7.0が中性なので、㏗7.2ということは、若干アルカリ性というこです。これはまずい。慌てて別の㏗専用の検査キットで調べたところ、㏗6.5でした。これなら許容範囲かなと。水槽の水質は、時間が経つと酸性になっていく傾向にあるので、しばらく様子を見ようと思います。

ソイルには、アンモニアなどの有害物質を吸着させて水質浄化をはかる「吸着効果」と、ミネラルを豊富に含んだ「栄養素」という特長があります。その寿命は約6カ月~12カ月といわれていて、粒状のソイルが崩れはじめたら交換のタイミングです。

そうしてみると、筆者の水槽のソイルは、数年経っていたような…。換え時でしたね。

ヌマチチブが棲んでいる川魚水槽のソイルも換えてやろうかと思いましたが、なんだか調子良さそうなので、次回にしたいと思います。

だいじょうぶだヨ