美観地区:植物の冬姿(倉敷川沿い)①

一際目立っていました。満開です!

2022年1月上旬撮影 サザンカ

サザンカ?ツバキ?と、少し迷いましたが、サザンカで大丈夫だと思います。花が筒状ではなく広がって咲いていたし、花びらがいくつか落ちていたので。ツバキだと花ごとボトッと落ちるはず。きっとサザンカです👍

倉敷川沿いにはセンダンが多く植えられています。白くなった実が丸い花のようで、ちょっとかわいい。

2022年1月上旬撮影 センダン

中橋(過去記事:美観地区の『中橋』」と写真向かって左側に「倉敷考古館」が写っています。このセンダンの木の下は、人力車乗り場の1つになっています。

気合の入った刈り込みを見つけました!このネギ坊主のような植物は何でしょう?倉敷川沿いにいくつもあります👇

これは、です。多分、白い萩だったような…。今まであまり意識して見てなかったのですが、ここまで刈り込んでいたんですね。ちょっと衝撃でした。

刈り込みに感心して歩いていたら、またまた凄い刈り込みに遭遇。もはやオブジェです👇

2022年1月上旬撮影 ナンキンハゼ

これは紅葉が見事だったナンキンハゼ(過去記事、美観地区:まだまだ紅葉中)です。ちなみに紅葉中のナンキンハゼがこちら。

枝も伸び、モリモリと紅葉していますよね。冬の刈り込みあってのそれだと思います。植物の冬の過ごし方がとても大事だということがよく分かりました(^-^)

名画の小ネタ:『モナ・リザ』レオナルド・ダ・ヴィンチ ~その2~

引き続き、『モナ・リザ』です。

ルーヴル美術館
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)
『モナ・リザ』1503-1519年頃

ダ・ヴィンチが生涯手元に置いた作品。
ダ・ヴィンチが生涯手元に置いた絵画は3作品です。『モナ・リザ』は、その中で最も有名な1作品ということになりますね。あとの2作品、『 聖アンナと聖母子 』『 洗礼者聖ヨハネ 』はこちらです👇

ルーヴル美術館
レオナルド・ダ・ヴィンチ
『聖アンナと聖母子』1508年頃

聖アンナは、聖母マリアの母親です。親子3世代の絵画ですね。そして子羊は、受難の象徴とされています。

ルーヴル美術館
レオナルド・ダ・ヴィンチ
『洗礼者聖ヨハネ』1513-1516

洗礼者聖ヨハネはイエス・キリストに洗礼を授けた人物。イエスの弟子の使徒ヨハネとは別人です。『マタイの福音書』3章によれば、ヨハネは「らくだの皮衣を着、腰に革の帯をしめ、いなごと野密を食べ物とする人物」ということです。なかなかワイルドなイメージですよね。ダ・ヴィンチの『洗礼者聖ヨハネ』は、どうでしょう?あまりワイルドには描かれていないような…。ちなみに筆者は最初、女性の肖像画かと思いました。

『モナ・リザ』は未完の作品。
最期まで手を加え続けたといいます。未完であることは、手の描き方から分かるようです。 そしてダ・ヴィンチの作品には、『モナ・リザ』だけでなく、未完のものが結構あります。「才能があり過ぎて多方面で忙しかったのではないか?」「そもそもの性格が飽きっぽかったのではないか?」等、未完作品が多い理由について、様々言及されています。

スフマート技法で描かれた輪郭。
スフマートは、境界線なしにぼやかす筆使いの技術です。『モナ・リザ』の顎の辺りを見てみると、よく分かりますね。ダ・ヴィンチによって始められたとされる説が有力です。

空気遠近法で描かれた背景。
空気遠近法とは、大気が持つ性質を利用した表現法です。遠くへ向かうほど青味がかって見えると同時に、輪郭がはっきりしなくなりかすんで見えたりしますよね。これを表現したのが空気遠近法で、これにより、空間の奥行を感じることが出来ます。

『モナ・リザ』は盗難にあっていた!
1911年8月22日に来館者が気づいて係員に通報しました。国宝級の盗難なので、大規模な捜査が行われました。1913年12月12日に発見され、無事ルーヴル美術館に戻されています。驚いたことに、この盗難事件の犯人として、あのピカソが容疑にかけられたそうです。事件発生の翌月に逮捕されたピカソは、無実を訴え無事釈放されています。犯人はイタリア出身のビンセンツォ・ペルージャという泥棒でした。モナ・リザを盗んだ人物として知られているようです。

大原美術館にはマルセル・デュシャンによる『L.H.O.O.Q.』と『髭を剃った L.H.O.O.Q. 』いう作品がある。
ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』とは、サイズが全く異なっていますが、一見、『モナ・リザ』なんです。『L.H.O.O.Q.』(1919年)をよく見ると、まるで落書きのように髭が書かれているのがわかります。 『モナ・リザ』の印刷物に鉛筆で髭の落書きを施して作品にしたというわけです。そして『髭を剃った L.H.O.O.Q. 』(1965年)の方は、その髭の落書きがなくなっています。こちらはかなり小さな作品だったと思います。ところで、なぜ誰もが知る名画『モナ・リザ』に髭の落書きを⁈と不思議に思いませんでしたか?それが作者デュシャンのねらいだったようですョ。 芸術とは何かを今一度考えさせられる作品となっています。

名画の小ネタ:『モナ・リザ』レオナルド・ダ・ヴィンチ ~その1~

長年研究され続けている名画には、なかなか解明できない謎があったり、びっくりするような新たな発見があったりするものです。その謎や発見が、芸術ファンの楽しみの1つになっていることは間違いなしです。そこで、筆者自身がこれまでに目や耳にした様々な情報の中から、特に印象に残った小ネタを少しずつ紹介して行きたいと思います。

ということで、まずは、誰もが知る名画『モナ・リザ』です。

ルーヴル美術館
レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)
『モナ・リザ』1503-1519年頃

どの方向から見ても目が合う。
これは有名な話だと思います。筆者は穏やかな目だと思うのですが、ちょっと怖いと感じる方も多いようですね。

眉毛やまつ毛がない。
眉毛がないからちょっと不思議(神秘的)な雰囲気なのかもしれませんね。当時の上流階級の婦人たちは、眉毛やまつ毛が見苦しいとして抜いていたということなので、この状態がむしろ普通であるという研究者もいるようです。 そんな中、2007年に大発見がありました。フランス人技術者パスカル・コットによる超高解像度カメラ調査の結果、眉毛とまつ毛が描かれていた痕跡があると発表されたのです! なんと眉毛とまつ毛は描かれていたんですね。過度の洗浄修復等により、剥がれ落ちてしまったのではないかとされています。 ただ、眉毛やまつ毛があると、モナ・リザのこの雰囲気は出ませんよね。これはこれで結果オーライといったところでしょうか?

薄いベールと特徴的な衣装を身につけている。
とても薄いベールなんですが見えるでしょうか?そして全体的にふくよかなモナ・リザ。お腹の前で腕を交差させているため、腹部にふくらみを感じると共に、守っているようにも見えます。2004年の科学調査で、グアルネッロを着ていることがわかったということです。グアルネッロとは、ルネサンス期イタリアで妊娠中または出産直後の女性が着ていたドレスのことです。となると、モナ・リザは妊娠していたんでしょうか?どうなんでしょうね。
ちなみに、ルネサンス初期の画家サンドロ・ボッティチェリも、グアルネッロに似たドレスを身につけた女性を描いています👇

ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
サンドロ・ボッティチェリ(1445-1510)
『スメラルダ・ブランディーニの肖像』1470-1475

確かに似た感じのドレスですね。そしてこの女性は、ふくらみのあるお腹の上にそっと左手を置いている様子から、妊娠していることがよく分かります。

瞳に文字が隠されている。
肉眼で確認することは出来ませんが、黒い絵の具で描かれているそうですョ。超高解像度の写真を分析すると、右目に「LV」、左目には「B」または「S」、「CE」ともとれる文字が見られるようです。 右目の「LV」 は、ダ・ヴィンチのイニシャルだろうということのようですが、左目の方は、解明されていません。モデルの正体を示すヒントではないかとされています。リアルなダ・ヴィンチ コードですよね。そしてモナ・リザのモデルについては、フィレンツェの商人の妻リザ・デル・ジョコンドだとする説が現在もっとも有力ですが、まだまだ議論が続いています。

背景の橋に「72」または「L2」と書かれている。
これもリアルな ダ・ヴィンチ コード の1つです。背景向かって右側にアーチ橋があるのが分かるでしょうか?モナ・リザの左肩辺りです。 「72」または「L2」 、肉眼ではやはり見えないようです。 今後も、その時代の最新技術によって、新たに何か見つかるかもしてません。ロマンですね。

お出かけ:宝福寺の紅葉

岡山県総社市の「宝福寺」の紅葉を見に行きました。2021年11月下旬のことです。臨済宗東福寺の寺院で、地方の中でも有力な禅宗寺院なんだそうです。そして何と言っても、「雪舟」ゆかりのお寺。雪舟が涙でネズミの絵を描いたというエピソードは有名ですね。

宝福寺は、紅葉の美しさでも有名なんです👇

苔もきっちり管理されていて、苔と紅葉のコラボレーションは見事です。

駐車場付近に季節外れの桜が咲いていました。

冬桜」のようです。筆者はこれまで、宝福寺には何度か訪れていますが、冬桜に気が付いたのは今回初めてでした。どうやら宝福寺の冬桜も有名だったようで、紅葉と共に見ることが出来て良かったです(^-^) 

クリスマスの花:ポインセチア

クリスマスが近くなると現れるポインセチア。倉敷の駅前商店街の花屋さんにもきれいに並んでいました。

赤が主流だと思いますが、白もよく見かけるようになりましたね。ポインセチアは、メキシコ(グアテマラ)原産の「ユーホルビア・プルケリマ」という低木を品種改良した園芸品種なんだそうです。

ポインセチアがクリスマスの花とされるようになった理由の1つは、やはりこの色のようです。赤、緑、白、ザ・クリスマスカラーですよね。そして、赤は「キリストの流した清らかな血の色」、緑は「永遠の命や愛」、白は「純潔」を表しているということです。

ところで、赤や白の花びらのように見える部分は、「苞(ほう)」と呼ばれる葉っぱだということをご存じでしょうか? 花は中心の部分のみです。なんともきれいな葉っぱなんですが、シーズンを過ぎると緑色に戻って行くようですね。2年目以降、再び色付かせるためには、日照管理が必要ということです。

筆者の植物好きの知人の家のポインセチア👇

クリスマスツリーのようなポインセチアだと思いました✨ 今シーズン購入したもののようです。赤と白に色付いていて、しかも、斑入り。そしてなかなかのビッグサイズです🎄

どうしたらこのように発色するのか気になり、予想を立てました。まず思いついたのが、1本に見えて実は2本の株ではないか? そして、接木(つぎき)です。 知人に根元辺りの写真を送ってもらいました。

知人にも目視で調べてもらいましたが、株は1本で、接木の形跡は見当たらないということでした。予想は外れました。 

少し話は逸れますが、気が付いたことがあります。根元あたりの写真から、剪定の痕が随所に見られるのが分かるでしょうか? 専門家から見れば、枝や葉の様子から、この先の色付きの予想がもしかしたらつくのかもしれません。この枝からは赤、この枝からは白、という具合に。

しばらく色々調べましたが、同じ株から、赤や白、斑入りが発現する理由は結局分かりませんでした。やはり、そもそもポインセチアは品種改良種なので、さらに進んだ品種改良の賜物と捉えた方が良いのかもしれませんね。

それにしても見事なポインセチア。

来シーズンもこの姿が見られたら凄いですね(^-^)