美観地区:2022年桜開花状況

倉敷美観地区の倉敷川沿いには柳が多く植えられています。天寿を全うした柳の後には、新しく若い柳が植えられます。3月上旬、丁度その植え替えに出くわしました👇

     

桜よりは柳のイメージが強い美観地区ですが、ちゃんと桜も見られますのでいくつか紹介したいと思います。

まずは倉敷川水源付近の桜です。

2022年3月30日撮影 倉敷川水源付近の桜

桜と白鳥のコラボがなんとも優雅。この日は8分咲きでした。

次は、語らい座大原本邸前の桜です。

2022年4月3日撮影 語らい座大原本邸前の桜

手前に「今橋(過去記事、美観地区の『今橋』)」が写っています。

そして、阿智神社の参道にも桜はあります。

2022年4月3日 阿智神社参道の桜

この桜を阿智神社境内の「絵馬殿(絵馬置き所)」から見ると👇

桜を高い所から見るかたちになります。

東参道入り口の桜も見事です👇

2022年4月3日撮影 阿智神社東参道入り口の桜

最後にこちら🌸🌸🌸
倉敷アイビースクエア敷地内の北側通路の桜です👇

2022年4月3日撮影 倉敷アイビースクエア北側通路の桜

美観地区内には桜並木がないなぁと思いませんでしたか? ここにあったんです。ぜひ、足を延ばしてみてほしいものです。少し奥まったところなのであまり目立ちませんが、筆者は、隠れた桜の名所だと思っています。通路の奥まで桜並木は続いていますョ(^-^)

【追伸】
紹介したのは全てソメイヨシノで大丈夫だと思いますが、この桜は?山桜でしょうか?

2022年4月3日 トンネル(鶴形山隧道)付近の桜

満開でしたが、葉っぱもかなり茂っていました。花と葉が共に展開する山桜の特徴に当てはまると思うのですが…。樹齢何年なんだろうと思ってしまうほど、幹がとても立派な大きな桜の木でした。

倉敷美観地区:倉敷春宵あかり2022

第15回「倉敷春宵あかり」が開催されています。期間は、2022年3月12日(土)から3月21日(月・祝)までとなっています。

やっと昨日散歩することが出来ました。天候があまりよくなく、霧のような雨がずっと降っていました。

傘に落ちる雨音が全く聞こえない、ほんとに霧のような雨だったので、特に雨で困るようなことはなかったです。そしてあいにくの雨だったためか、人通りも少なく、終始静かな雰囲気でした。

倉敷春宵あかり」といえば「和傘あかり」が欠かせません。和傘と雨、考えてみれば相性良いですよね。気付いた瞬間から、得した気分で散歩しました。ちょっとしたことで、見方が変わるものですね。

雨による路面の照り返しがいいなと思いました👇

      

一眼レフを抱えた人が何か撮っていたので、何かなと思いその方向を見てみると、八分咲きの植木が向こう岸に見えました👇

この植木を撮影していたのかは分かりませんが、筆者ならこれです(^-^) 近くに寄って見てみると、

多分、梅だと思います。 そして、

多分、ユキヤナギ。小さな白い花がたくさん咲いています。倉敷川へ向かって垂れ下がっているのですが、川側の方がよく咲いていました。

所々で現れる「影絵あかり」👇

                

      

筆者のお気に入りの路地を通って帰宅しました。

番外編:サヨリのような熱帯魚デルモゲニー

久しぶりの新入りです(^-^)

ゴールデンデルモゲニー

見た目がサヨリのようですが、筆者には古代魚の「ガー」に見えました。サイズが全く違いますけど。

出典:Wikipedia  ガー

新入りのデルモゲニーは、ゴールデンデルモゲニーと表記されていることが多いです。ダツ目サヨリ科デルモゲニー属のようです。やはりサヨリの仲間なんですね。ゴールデンデルモゲニー(サヨリ科)の口をよく見ると、下顎のみが長くなっています。ガーの方は、上顎が若干長め。よく似ていますが、やはり違うんですね。

ところで、名前にゴールデンと入っているわりには、シルバーメタリックのよう体色だと思いませんか? ちょっと上から撮影してみました👇

なんとゴールデン✨ ゴールデンと名前につく理由が、これだとは言いませんが、筆者的は納得してしまいました。

体長は5㎝くらいまで成長するようです。水槽上層を泳ぎ、水質も中性~弱アルカリ性を好むようなので、他の熱帯魚たちとの混泳はまず大丈夫だと思います。筆者の水槽は弱酸性~中性なので、弱アルカリ性が少し気にはなりますが…。中性あたりでなんとか馴染んでほしいものです。

ところで、中性~弱アルカリ性を好む小型熱帯魚といえば、グッピーが有名です。グッピーは卵胎生(稚魚の状態で産み出される)ですが、なんと、ゴールデンデルモゲニーも卵胎生なんだそうですョ。

また、同種間で争うことがあるようなので、60㎝水槽ではせいぜい数匹までですね。筆者は2匹購入しました。

ずっと水面ギリギリを泳いでいるゴールデンデルモゲニー。どうも、浮いているエサしか食べないようです。熱帯魚のエサは、粒状やフレーク状と様々な形状が用意されていて、大きさも色々あります。そしてエサは、しばらくしたら水面から底に落ちて行くものがほとんどです。底に落ちたエサを突いて食べられる魚と食べられない魚がいて、ゴールデンデルモゲニーは底のエサを突いて食べることが出来ないタイプの魚ということです。口の形が問題のようですね。上顎と下顎の長さがそろってないので、確かに無理っぽいですよね。ということで、最近は粒状のエサのみだったのですが、フレーク状のエサをパラっと少し与えるようにしています。

観察していてちょっと意外だったのが、エサを食べる様子です。これがなかなか激しい。スーっと近付いてバクっ!です。古代魚ガ-と遠い昔繋がっていたのではないかと思わせる瞬間です。ゴールデンデルモゲニーについて色々調べていた時、古代魚ガ-の遠い親戚という記述を見かけました。どうなんでしょう? もう少し深く調べないとなんとも言えないのですが、多分そうに違いないと筆者は思っています。筆者の水槽の小さな小さなガーです(^^)/

えびす通りの「えびす饅頭」

全国で見られるこの和菓子👇

地域によって呼ばれ方が異なっているのは周知の通りです。大判焼き、今川焼き、回転焼き、御座候(ござそうろう)、その他色々です。※倉敷では夫婦饅頭(フーマン)と呼ばれることもあります。

倉敷駅前商店街の「えびす通り」に、古くからこの和菓子を売っているお店があります。

「えびす通り」の「えびす饅頭」です。

倉敷、特に美観地区周辺では、この和菓子のことを「えびす饅頭」と呼びます。中のあんは、自家製粒あん1種類のみです。白あんやクリーム等が入っているものも見かけますが、えびす饅頭は粒あん一択です。このあんがいつ食べても同じ味で、いつも美味しい✨

お店の場所は、阿智神社西参道の入り口付近です。

通りの写真👆の向かって左上にお店がチラッと写っています。道路上に「えびす」の文字が見えます。ここまでがえびす通りとなっています。えびす通りを抜けてすぐ左が阿智神社西参道入り口、直進すれば美観地区です。えびす饅頭を食べながら歩く観光者の姿をよく見かけます(^-^)

えびす通り入り口

筆者は帰宅して食べました。

いつもの粒あんがぎっしり詰まっていて、いつものように美味しかったです。今回、お!っと思ったのが、紙袋のテープです。えびす饅頭のロゴ入りのマスキングテープになっていました。以前はセロテープか輪ゴムだったような…。あまり意識したことがなかったのでよく覚えてないのですが、このマスキングテープではなかったことは確かです。

ここでお知らせがあります。「えびす饅頭」は一年中食べられるわけではないんです。夏場はお休みです。注意しなくてはなりません。多分、ゴールデンウイークあたりまでの営業で、再開するのは9月の終わり頃だったと思います。コロナ禍でもあるので、最新の情報をチェックしてお出かけ下さい。(※今回筆者が購入したのは2022年2月24日です。)

大原美術館:『踊り子たち(黄色の地)』レジェ

筆者の好きなリトグラフ(石版画)作品です。

大原美術館
フェルナン・レジェ(1881-1955)
『踊り子たち(黄色の地)』1954

【鑑賞の小ネタ】
・フランスの画家
・キュビスム(立体派)とされる
・ピカソやブラックと交流あり
・壁画や舞台装置も手掛ける

フェルナン・レジェの最晩年の作品です。作品名が『踊り子たち(黄色の地)』となっているので、きっとこの黄色にこだわりがあったはず。色って、同じ色でも様々なバリエーションがあるものですよね。(余談:幼少期の筆者が、塗り絵など何か色を塗る時、最も大事にしていた色は黄色でした。中でも、少し発色の暗めなこのタイプの黄色は今でも大好きです。) 過去に『踊り子たち(黄色の地)』 を鑑賞したことがあるのですが、前出の画像の黄色は、かなり実物に近い色味になっていると思います。
ちなみに、筆者が好きな画家ロートレック(過去記事:ロートレックとボナールのポスター(リトグラフ))のリトグラフでも、このタイプの黄色がよく使用されているように思います👇

pai90
『ディヴァン・ジャポネ』1892
トゥールーズ=ロートレック (1864-1901)

黄色推しの話が少々くどくなってしまいました。レジェの作品に戻ります。
同じような構図の別バージョンを見つけましたので紹介します👇

『Dancers with Birds』1953-1954

バックの色がオレンジですね。その他大きな違いといえば、鳥(鳩?)が2羽います。そして向かって右下にビーチボールサイズの玉らしきものが出現しています。また、かなり細かい指摘になりますが、後方の男性ダンサーの手に注目してみてください。左手は2作品ともしっかり確認できます。右手はどうでしょう? 大原美術館の『踊り子たち(黄色の地)』 では、中央の小柄な女性ダンサーの頭の上あたりに確認できますが、『Dancers with Birds』 の方では見当たらないように思います。片手で女性ダンサーを抱えているのでしょうか? だからどうしたという話なのですが、気になり始めると気になるものです。絵の中で見つけた「?」は、絵画鑑賞の楽しみの1つになると筆者は思っています。特に深い意味がなくても「?」は大事だと思います(^-^)

『踊り子たち(黄色の地)』 と同じ制作年の『グレートパレード』という作品がありました。こちらです。

『グレートパレード 』1954

この作品にも、男性ダンサーが女性ダンサーを抱えている姿が中央に見えますね。9年前の作品にも、似たような2人が中央にいます👇

『アクロバットとミュージシャン』1945

この2人が誰なのか分からないのですが、思い入れのあるポーズと2人だったのかもしれませんね。

レジェは、セザンヌの表現に感銘し、後にピカソブラックらとキュビスム(立体派)に参加しています。そして、前衛的な美術運動にふれながらも独自の様式を探求しました。自然の風景よりも、人や機械文明に関心があったようで、作品には多くの人々が登場しています。『グレートパレード』を見てみると、なんだか絵全体が機械のように見えなくもないですよね。キュビスムとはまた一味違った、レジェ独自の様式を確立していったのが分かります。