番外編:クワガタシーズン到来

クワガタシーズン到来です❕ 

カブトムシ・クワガタといえば、夏本番の7月、8月というイメージではないでしょうか?カブトムシはそんな感じで大丈夫だと思いますが、クワガタは6月からなんです。夏休みの自由研究にクワガタをテーマに選ぶなら、6月からそわそわしなくてはなりません。8月の終わり頃になると、クワガタ採集はかなり難しくなります。

先日、里山を歩きました。
出発地点近くの桜の木のうろ(樹洞)をちょっとチェックしてみました。(このシーズンになると、それらしい木のうろを見つけたらついつい覗いてしまいます。)

コクワガタのメス

クヌギではなく桜の木だったので、あまり期待はしていなかったのですが、コクワガタのメスを発見‼ 樹液が出ている辺りに頭を突っ込んで食事中でした。おしりをちょこっと突いてみたら、少しビクッとしましたが、すぐに食事に戻りました。

里山歩きが終了し、もう一度うろを見てみると、全く同じ状態で食事してました。2~3時間は経過していたと思います。所要を済ませ、帰宅する前、最後にもう一度見てみると、

コクワガタのメスも移動中でした(^-^) 昼間は鳥に突かれたり、採集者に見つかったりと危険なので、素早く物陰に移動しなくてはなりません。頑張れコクワ👍

            

里山にはきれいなアザミが咲いていました。

倉敷アイビースクエアの屋根

下からでは見えない倉敷アイビースクエアの屋根。実はとても特徴的なんです。写真を撮ろうとぐるぐる回ったのですが、撮りたい屋根はやはり見えませんでした。
倉敷アイビースクエアの西側入り口付近では、音声なしの倉敷アイビースクエア空撮映像が随時流れています(筆者が気づいていなかったのかもしれませんが、以前は流れていなかったと思います。)ので、その映像の一部で紹介したいと思います。

工場でよく見られるノコギリ屋根になっています。倉敷アイビースクエアはそもそも倉敷紡績所(現:クラボウ)の本社工場だったので納得ですね。興味深いのは次の内容です👇

ノコギリ屋根

現在国内の工場で多く見られる構造とは異なり、北側が垂直ではなく、やや水平気味になっています。イギリスの工場の設計をそのまま再現したものですが、日本はイギリスより緯度が低いため、春分から秋分にかけ北面の採光窓から直射日光が入ってしまい、特に夏場は暑さに苦しみました。

KURASHIKI IVY SQUARE ホームページより

イギリスの工場の設計をそのまま再現したものだったんですね。ちなみに、北面に採光窓を設ける理由は、日中の光量の変化が少なく安定した光源が得られるためなんだそうです。そして、イギリスと日本の緯度の違い、これがその後に大きく影響したようです。

イギリスは日本より高い緯度にあります。ロンドンは北緯51度、東京は北緯35度です。イギリスは日本より結構北ってことです。そうなると、太陽の南中高度がかなり違ってきます。(※冬至の頃の南中高度は東京の半分しかないそうです。)南中高度の高さの違いは、日差しの違いに現れ、イギリスよりも日本の方が高い位置から日が差し込むことになります。

春分から秋分にかけ北面の採光窓から直射日光が入ってしまい、とありますが、南中高度の違いが影響しているということだと思います。そして、イギリスにならって採光窓の設置角度を傾けてしまったため、余計に直射日光が入ってしまうという結果になったんですね。

でも、そのおかげで、壁面を覆いつくすアイビー(ツタ)なんです。工場内の室温の上昇を防ぐために植えられました。室温の上昇がなかったら、アイビーは植えられていなかったかもしれませんね。

倉敷アイビースクエアをイメージする時、レンガの壁面にアイビーは欠かせません。でも、アイビーの歴史を振り返ると、景観をねらって植えられたものではなく、必要に迫られ対処した結果、現在のような姿になったことが分かります。

ノコギリ屋根とアイビーの深い繋がりを感じながら散歩したいと思います(^-^)

番外編:2022年6月の熱帯魚水槽の様子

3日前、アフリカン・ランプアイ(青い目のメダカのような魚)が1匹亡くなりました。このランプアイには、ちょっと思い入れがありました。というのも、一度水槽から飛び出た魚だったからです。朝起きて、水槽の横をふらふら歩いている時に見つけました。夜の間に飛び出たと思われ、かるく煮干し状態だったので、もう駄目だろうなと思いながらも、とりあえず水槽に戻してみました。数秒ぷかーっとしていましたが、なんとほどなく元気に泳ぎ始めたんです。ダメ元でしたが、水槽に戻してほんとに良かったと何度も思いました。そして2、3日はもつかなと思って観察していたら、なんと2カ月近く元気に過ごしてくれました。小さな魚の生命力の強さに人知れず感動した筆者です。

次に、サヨリのような魚ゴールデンデルモゲニーです。いつもは水面近くを泳いでいる魚です👇

ゴールデンデルモゲニー

2匹元気に泳いでいます。一回り大きくなりました。
そして、夜のゴールデンデルモゲニーがこちら。

誰にも見つからないぞと言わんばかりの場所をキープして休んでいます。こんなに底でも大丈夫なんですね。昼間とのギャップにちょっと驚きました。とにかく水面をスイスイ泳いでいる魚なので。魚(熱帯魚)の夜の様子は昼間と随分違うので、観察してみるとおもしろいですョ(^-^)

    

久しぶりに花が咲きそうです!

アヌビアス・バルテリー

以前花を咲かせたアヌビアス・ナナ(過去記事、番外編:自宅水槽の水草)より葉っぱが大きいタイプのアヌビアス・バルテリーという水草です。ナナとよく似た感じの花を咲かせてくれると思います。

水質が安定していると花を咲かせるということのようなので、そういう意味でも、水草の蕾を発見するとヨシ👍という気分になります。

番外編:エサやりが大変

熱帯魚水槽の近況報告です。

水槽の住人(魚)は色々と入れ替わっていますが、ずっと元気に過ごしている魚が何匹かいます。まずは白コリ(コリドラス)👇

まるまると大きく育っていて、水草(ウィローモス)の上に乗っかるのが好きなようです。水草のベッドで休む白コリをよく見かけます。

そして、こちら。

写真中央の大きな魚に注目です。ネオンドワーフレインボーです。

ネオンドワーフレインボー

いつから水槽に居るのかなと思って振り返ってみると、

ネオンドワーフレインボー

2020年8月30日の投稿記事(番外編:60㎝水槽の新入り熱帯魚)に初登場していました👆 もう、2年近く経っているんですね。まだ2.5㎝くらいの頃です。

ちょっと現在と比べてみて下さい。特に顔。

いかつい…。 体長も、6~7㎝くらいありそうです。こんなに大きくなるとは思っていませんでした。普段は特に問題なく他の魚たちと泳いでいます。じっとホバリング状態の時もあります。

ところが、エサやりの時豹変します。
エサは、粒状のものとフレーク状のものをガラス蓋の左端の隙間からあげています。一番に気づいてやって来るのがネオンドワーフレインボーで、 浮いているエサに結構な勢いでアタックします。観察していて思ったんですが、アタックした時にエサを食べているのか食べていないのかちょっと怪しい。アタックされたエサは、みるみる下に落ちて行きます。熱帯魚たちがエサを食べられる機会は、浮いている時、落下している時、底砂の上にある時です。ほとんどの魚たちは、どの状態でも対応するのですが、最近仲間入りしているゴールデンデルモゲニー番外編:サヨリのような熱帯魚デルモゲニー)は浮いているエサでないと食べられません。こんな感じです👇

粒状のエサがすぐに落下して行くのは仕方ないとして、フレーク状のエサは比較的浮いている時間が長いタイプのエサなので、 ネオンドワーフレインボー の過度なアタックがない限りは問題なく浮いているエサです。つまり、フレーク状のエサは、筆者的には ゴールデンデルモゲニー のためのエサなんです。

これには困りました。 ネオンドワーフレインボー にエサを落とされない方法はないかと考えた結果、ガラス蓋の左端の隙間からエサを投入したらすぐに右端の隙間からもエサを投入です👍 あっちやこっちでエサが浮いている状態をつくり、時間を稼ぐというわけです。筆者のかなり素早い動きが要求されます。 ネオンドワーフレインボー に気づかれてしまいますから。

エサが魚たちに行き渡るかどうかは、筆者の腕にかかっています。素早い動きを心掛けているのですが、最近、ネオンドワーフレインボーに動きを読まれているような…。

大原美術館:『青いヴィーナス』イヴ・クライン

この青は凄いです。

大原美術館
イヴ・クライン(1928-1962)
『青いヴィーナス』1962(再制作1970)

【鑑賞の小ネタ】
・フランスの画家
・単色(モノクローム)の作品を制作
・特許を取得しているクラインの青色
・本作品はクライン死後の作品

吸い込まれそうな深い青色だと思います。クラインはモノクローム(単色)にこだわった画家でした。なかでもこの青色はクラインが創案したもので、インターナショナル・クライン・ブルー(IKB)として特許を取得しています。人工(合成)ウルトラマリンの発見のおかげでこの青色を作ることが出来たようです。ちなみに、ウルトラマリンは無機顔料の一種で、天然ウルトラマリンの原料は宝石のラピスラズリです。天然だと、とても高価で、金より貴重な顔料というわけです。

ヴィーナスの彫刻、思い出すのはやはり『ミロのヴィーナス』ですね👇

ルーヴル美術館
アンティオキアのアレクサンドロス
『ミロのヴィーナス』前130年-前100年頃

『ミロのヴィーナス』のトルソ(胴体部分)に インターナショナル・クライン・ブルー(IKB) を着色したといったところでしょうか。その他、『サモトラケのニケ』という作品も制作されていました👇

『サモトラケのニケ』1962

こちらはかなり忠実に再現されているように思います。青色ですけど。ルーヴル美術館の『サモトラケのニケ』はこちら👇

ルーヴル美術館
『サモトラケのニケ』前200年-前190年頃

ところで、クラインの芸術仲間に、アルマン・フェルナンデス(彫刻家)とクロード・パスカル(詩人)がいます。彼らは世界を3人で3分割すると相談し、アルマンは大地、パスカルは海、クラインは空を取ったといいます。クラインの青色は、空の青色だったんでしょうか? 空の青というよりは地球の青っぽいですね。

クラインは1962年、34歳という若さで心臓麻痺により亡くなっています。大原美術館の『青いヴィーナス』は、クラインの死後、生前の指示に従って制作されたもののようです。