皆既月食(2022年11月8日)

日本全国的に観測できたようですね。
今回も一眼レフカメラに望遠レンズを取り付けて撮ってみました。望遠レンズと言っても、天体観測用ではなく、一眼レフカメラ購入時にセットで付いてくるあのレンズです。

2022年11月8日撮影

昨年のほぼ皆既月食(過去記事:ほぼ皆既月食(2021年11月19日))とは違い、今回の月食は完璧な皆既月食でした。赤い(「赤銅色」と形容されることが多い)月がとても幻想的でしたね。空が晴れていたので、全国的にほんとに良く見えたのではないでしょうか。

2022年11月8日撮影
2022年11月8日撮影

今回は、天王星食も同時に起こるということで、「皆既月食+天王星食」442年ぶりの天体ショーとしてメディアでもかなり話題になっていましたね。筆者は、天王星食を実際に確認することは出来ませんでしたが、頭の中で天王星食をイメージしながら皆既月食をじっくり眺めることは出来ました👍 何でもそうなのかもしれませんが、知ってるのと知らないのとでは、見え方が随分変わってくるものですよね。

次回の天王星食のような惑星食は、322年後の2344年の土星食と予想されています。322年後…。宇宙の話はスケールが大きくて、ほんとにロマンですね。

美観地区の倉敷川周辺(2022年11月上旬)

倉敷川水源近く(大原美術館付近)の紅葉が随分進んでいます。

2022年11月1日撮影 倉敷川水源近くの紅葉

倉敷川の水源には白鳥が2羽棲んでいます。目立つのはもちろんこの2羽の白鳥なのですが、川の中にはたくさんの魚が元気に泳いでいます。筆者がよくジロジロ見ているのは、大きく美しいニシキゴイではなく、小魚群団の方です。過去記事でも紹介していますが、この小魚たち、ほとんどが在来種なんです。(美観地区内の倉敷川は、定期的に生き物調査が行われる等、しっかり管理されています。)

今回の散歩中、いい魚を見つけることができました👇

倉敷川水源の小魚たち

写真中央の少し上辺りに写っている魚です。ほとんどの魚のシルエットは細長いですが、この魚はちょっと違っています。丸みを帯びているのが分かるでしょうか?

しばらく見ていたら、魚が角度を変えてくれていいのが撮れました!

タナゴ

タナゴです(^-^) きれいに発色していました✨

      

水際に大きめのピンク花が咲いていました。

フヨウ

フヨウでしょうか? 7~10月にかけてピンクや白の直径10~15㎝程度の花を咲かせるということなので、多分フヨウで大丈夫だと思います。フヨウは、朝咲いて夕方にはしぼむ花です。この写真は15時くらいに撮影しているので、若干しぼんでいるように見えます。きっとフヨウですよね👍

そして、とても気になったのがこれです👇

刈り込みされて、ネギ坊主のようになった植物から葉っぱが伸びて来ている状態です。これは確か、だったはずなのですが…。

今橋付近です。街路灯側のこんもりとした植え込みも同じ植物です。つまり、だと思われます。その気になって見てみると、なんと、今年は萩が全部こんな感じになっていました。ちなみに一昨年の今橋付近の萩がこちら👇

pla8

随分違いますね。数年に一度、刈り込みをして、萩の成長を管理しているのかもしれませんね。ということで、今年は萩の紅葉を見ることは出来ません。また来年が楽しみです(^-^)

8月の中庭(大原美術館)の睡蓮

晴れの国岡山も、連日暑い日が続いております。
大原美術館の中庭の睡蓮は元気かなと思い、行ってみました。

2022年8月2日撮影 大原美術館中庭の睡蓮

8月2日撮影なので、少し前の睡蓮たちです。まだまだ見頃でした(^-^)

睡蓮の花に注目しがちですが、葉っぱもなかなか良いと筆者は思っています。何もない水面と葉っぱと花のバランスが絶妙です。年間通しての行き届いた管理の賜物だと思います。水面に映り込む瓦壁も良い味を出していますね。

せっかくなので、倉敷川沿いも歩いてみました。すると、

よくこれを見つけたと自分でも驚きです。
写真中央、分かるでしょうか?

スッポンです🐢 水面から頭が出ています。
見ていたら、岸に上がろうとしていました!

上手に一段は上がることができました。スッポンはクサガメなどのカメと比べて、水中生活に適応していて、水中で長時間活動できるカメなんだそうです。普段は水中にいることが多いタイプのカメということです。そういえば、ぼーっと甲羅干しをしているアカミミガメやクサガメはよく見かけますが、スッポンの優雅な甲羅干しは筆者的にはあまり見かけたことがありません。大抵、人影を感じたら、シャッと水中に入って行きます。

そうしてみると、人目の多い昼間の美観地区で、このスッポンの上陸は、ちょっと珍しいのではないかな?

近くに寄って二段目の挑戦を見守っていたら、

段が高すぎて、仰向けに倒れて水中へ潜って行きました。

甲羅干しなら、一段目までで良かったと思うのですが、二段目も這い上がろうとしたところを見ると、よほどの理由があったのではないかと思いました。調べてみると、産卵期が6月上旬~8月下旬ということが分かりました。地面に穴を掘って直径20~24mmの卵を産むそうです。

仮に産卵が目的だったのなら、あのスッポンの頑張りは納得です。

過去記事でも時々スッポンは登場しています。今回気付いたのですが、見かける場所が大抵この辺りのような気がします。もしかしたら、スッポンにとって重要な場所なのかもしれませんね。

ルネ・マグリットの『光の帝国』

最近のお気に入りポスターです👇

ベルギー王立美術館
『光の帝国』1954
ルネ・マグリット(1898-1967)

熱帯魚水槽の右横に展示しています。

ルネ・マグリットはシュルレアリスム(超現実主義)を代表する画家です。美術の教科書でもお馴染みだと思います。生涯のほとんどをベルギーで過ごしました。

『光の帝国』の第一印象はどうでしょう? 筆者は風景画のなかでも建物の絵が好きなので、最初から惹かれるものがありました。中心に位置する街灯、そして窓から漏れる暖色系の明り、いい感じですよね✨ 建物の周辺(絵の下半分)は夜の雰囲気で描かれています。

ところが、興味深いことに空は昼間なんです。青空に白い雲が浮かんでいて、とても不思議な風景画となっています。まだ薄暗い明け方に似たような景色を見たことがあるような気もしますが、ここまではっきりとした夜と昼の共存は難しいと思います。ありえない風景なのになぜか落ち着くこの感じ。何なんでしょうかねぇ。人は、ありえない物や事に対して、ざわざわするはずなんですが…。

『光の帝国』はシリーズもので、主に1953年から1954年にかけて制作されているようです。

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館
『光の帝国』1953-54年
マグリット美術館
『光の帝国』1954
ニューヨーク近代美術館
『光の帝国Ⅱ』1950

街灯が効いてますね。マグリットは身近にあるものを絵の中に描き込むことが多かったようです。この街灯も、マグリットが1930年から1954年の24年間暮らしたブリュッセルの家の前にあった街灯なんだそうですョ。

『光の帝国』シリーズ、どの作品を見ても、昼と夜が共存しているのが分かると思います。これは、シュルレアリスムの表現手法の1つで、デペイズマンと呼ばれます。フランス語で「異なった環境に置くこと」を意味します。昼と夜が共存することは本来ないので、「あれ?」ってなりますよね。感覚が揺さぶられるわけです。人の心に衝撃を与えることがねらいのデペイズマンです。

筆者的には何だか落ち着く絵なのですが、人によっては、異世界に導かれるようなざわざわする絵になるのかもしれませんね。

大原美術館:中庭の睡蓮

やっと大原美術館の睡蓮を撮影することができました。2022年7月1日より、入場制限が緩和され、以前のように中庭まで自由に入ることができるようになってました!開門されている間は、どなたでもご覧になれます。

この中庭の睡蓮は、倉敷アイビースクエアの睡蓮(過去記事、倉敷アイビースクエアの睡蓮)と同じく、モネゆかりの睡蓮です。

筆者と同じく、写真撮影されている方、結構いました(^-^)

見頃はまだまだ続くと思いますので、ぜひ足を運んでみてください。美術館内のモネの睡蓮(過去記事、大原美術館:『睡蓮』モネ)と併せてご覧になると、一層楽しめると思います👍