番外編:【コクワ飼育シーズン2】産卵木を割る(2024年10月)

前回のコクワ飼育(4年前)では、9月に産卵木を割りました。今回は少し遅めの10月5日です。産卵木やクヌギマット(土)には、コクワのメスが活動した痕跡(穴)がいくつもありましたが、なんとなく、ちゃんと産卵しているかどうかちょっと不安でした。産卵木を割る日が若干遅くなったのはそのためです。

前回の産卵木割りは、手で割れる(崩せる)ほど木が軟らかくなっていて、とてもやり易かったのですが、今回はとても硬くて、ノミと金槌を使用することになりました。こんなに硬かったら、卵を産みつけるのは難しいかなぁとかなり不安な気持ちで樹皮を剥がしてみると👇

なんとコクワのメスが、自分の入れるサイズの穴を開けて、しっかり収まっているではありませんか!カッチコチの産卵木だったのに、見事です。オスに比べて小さな大アゴ(口の一部)ですが、そのパワーは凄まじい。コクワガタは越冬するので、もう、その準備に入っていたようですね。このままにしておきたいところでしたが、木を割って幼虫を取り出さないといけないので、移動してもらいました。
まるで工具で彫ったような穴👇

     

ノミと金槌を使って産卵木を割りましたが、やはり、幼虫はすぐには見つかりませんでした。一通り割った後、もしかしたら産卵木を半分埋めていたクヌギマット(土)の方に幼虫がいるかもと思ってそっちを探してみました。すると、いました✨クヌギマットの底の方に。最初は、産卵木に産み付けられた卵が幼虫になり、すぐにクヌギマットの方へ移動したのかと思いました。でも今は、クヌギマットの固くなっていた底の部分に直に卵を産み付けたのではないかと思っています。

こうなってくると、産卵木割りも本気モードです。産卵するメスと分かったわけですから。細かく丁寧に割っていきました。

産卵木の中にちゃんといました✨ 幼虫が木を食べた跡(粉状の木くず)もしっかり確認できますね。ふにゃふにゃの幼虫ですが、こんなに固い木を食べることができる能力に感動です👍

今回の幼虫は、菌糸ビン2個とクヌギマットで育てることにしました。

見えにくいと思いますが、赤い矢印の先に幼虫がいます。時間をかけて割った木やクヌギマットを探した結果、11匹を取り出すことに成功しました。探ししきれなかった卵や幼虫がいるかもしれませんが、虫眼鏡を片手に筆者の限界まで頑張りました。

クヌギマットは、固める必要があります。クヌギマットを少し入れて、霧吹きをし、上からギューッと押さえつけます。筆者は持っていたクワガタ用の止まり木で力を入れて押さえつけました。これを何回か繰り返して幼虫用のクヌギマットの出来上がりです。

最後に、お母さんコクワの越冬準備です。前回のコクワガタ飼育の投稿(番外編:コクワガタ(メス)の越冬準備)で書きましたが、それと同じように準備しました。

お母さんコクワは起こされて不機嫌だったのか、激しく動き回っていました。昆虫ゼリーはちょこっと舐めただけでした。余談ですが、このコクワのメスは、多分、若いと思います。動きも機敏だし、符節(フセツ、足のこと)も欠けていません。きっと無事越冬してくれると思います(^-^)