全国に緊急事態宣言が出される少し前の美観地区の春です。
桜とモミジの新芽がこの時期とても美しいです。そして、後景の旧大原家住宅の石垣と塀、倉敷川も絶妙です。モミジの種類は大きく3つに分けられます。イロハモミジ、ヤマモミジ、オオモミジです。イロハモミジは太平洋側の暖かい地域が発祥で、ヤマモミジは日本海側に多く生息していて、オオモミジは太平洋側の標高の高い所に自生しているそうです。そうなると、このモミジはイロハモミジ系でしょうか? 秋の紅葉は赤色で、ほんとに美しいのですが、新芽のこの時期も負けず劣らすほんとに綺麗だと思います。桜とのコラボが目を引きますョ。
そして春を告げる花の1つタンポポ。
ちょっと見えにくいですが、タンポポが咲いています。人通りがほとんどなく、信じられないような静けさの中、タンポポはいつも通り咲いていました。なんだかちょっとホッとしました。
日本のタンポポは、在来種と外来種が混在している状態です。見分け方は、花を包んでいる緑色の部分が、反り返っているかいないかです。緑の部分がクルっとなっていたら、外来種のセイヨウタンポポとなります。在来種のタンポポのうち、西日本のほとんどで見られるタンポポはカンサイタンポポなんだそうです。そして早春に地面にはりついたように咲くそうなので、この美観地区のタンポポは在来種のカンサイタンポポなのかもしれません。次の機会に緑色の部分を確かめてみたいと思います。