以前から、バイランティの眼には線があるなぁと思っていました。
これだと、どこに眼があるのか分かりませんよね。
次の写真だと、少し眼が傾いているので分かりやすいかもしれません。
筆者が飼育している他の魚たちには、眼の中に線などは無く、いわゆる普通の眼をしています。ちょっと不思議に思ったので調べてみました。
どうやら、大事な器官である「眼」を、敵の攻撃から守るためにカモフラージュしている、ということのようです。
他に、眼に線のある魚はいないでしょうか?
有名どころでは、次の魚です。
海水魚のチョウチョウウオです。 黒色の模様の中に黒色の眼。 これはもう、どこに眼があるのか分かりませんよね。
ところで、次の写真を見てみてください👇
ヒレが閉じられているのが分かるでしょうか?とてもスリムな印象です。尾ビレはあまり変化していないように見えますが、この半分ぐらいになったりもします。バイランティはヒレを閉じて細ーくなる時があるということが言いたいわけです。 フクロウ(アフリカオオコノハズク)がびっくりすると細くなるあの感じに似ていると思います。
そして、黄色で囲んだ部分に黒色の斑点模様があるのが分かるでしょうか?想像してみてください。尾ビレがもっと口ばしのように細くなってこの位置に黒の斑点、こうれはもう「眼」にしか見えないと思いませんか? つまり、バイランティの本来の眼と黒の斑点模様、どちらが本物の眼(頭)なのか分からなくなるということです。
これは魚の「眼状紋(がんじょうもん)」だと思います。(※眼状紋とは、動物の体に見られる眼のように見える模様のことです。)もちろん、大事な器官である「眼」を守るためのもので、魚類の他にも様々な生き物に見られます。
海水魚でこんな魚がいます👇
この魚の眼状紋は分かりやすいですね。口から眼の辺りにも線があって、なんだかそういう意味ではバイランティと似ています。海の魚ですけど。
バイランティは、おとなしい魚なので、確かに攻撃されやす魚なのかもしれません。でも、眼の中に線があったり、状況によって体色を変化させてみたり、体を細ーくしてみたり、眼状紋を装備したりと、実はなかなか頑丈な体のつくりをしている魚なのではないかと思い始めました。奥深いバイランティ。素晴らしい✨