クワガタ採集の時の豆知識を少し紹介したいと思います。
クワガタを探していると、色んな虫に出くわします。採集は夜間か早朝が適していますが、筆者は夜間に出動することが多いです。懐中電灯で木を照らしながらクワガタを探します。木肌に黒い物体が見えると緊張が走ります。
ライトに照らされてササッと動くのは、まず、ゴキブリです。この動きは分かりやすいので、すぐに判別できるようになります。次に紛らわしいのは、ガムシです。これは、クワガタというよりは、ゴキブリにそっくりな虫です。地面を這っていることも多く、かつブリブリしているので、クワガタと間違うことはあまりないのですが、黒いのでどうしても反応してしまいます。 そして何と言っても、ゴミムシです。遠目から見たら、ほとんどクワガタのメスに見える虫なので、期待して近寄って見て「ゴミか。」とこれまで何度呟いたことか。ゴミはゴミムシの略で、決してゴミ箱のゴミのつもりではないことを付け加えておきます。
ところで、クワガタとゴミムシの決定的な違いは、触覚にあります。次の写真は筆者の家のコクワガタのメスです。触覚に注目してみてください。
カギ型に折れ曲がっているのが分かりますか?これがクワガタの大きな特徴なんです。次の写真はゴミムシです。
ゴミムシの触覚はカギ型に折れ曲がっていませんね。ピンと伸びています。
この触覚がカギ型に折れ曲がっているかいないかという判断基準、案外大事なんです。というのも、クワガタにはコクワガタよりももっと小さなクワガタ、チビクワガタやマメクワガタがいます。ほんとに小さくて、体長は1㎝ちょっとぐらいしかありません。これがほんとにクワガタなのか?と判断が難しくなってきた時に、この触覚の曲がり具合が重要になってくるのです。触覚のカギ型の曲がりが確認できた時、ちょっと嬉しくなったりもします。クワガタ好きにとっては重要なポイントというわけです。
甲虫(前はねが硬い虫)を見かけたら、ぜひ、触覚を見てみてください。結構違いがあっておもしろいです。小さくても、もしかしらたクワガタかも知れませんョ。
※クワガタ大好き目線で書いてしまいました。ゴキブリもガムシもゴミムシも立派な虫です。否定するつもりはありません。これからも遠くからそっと見守りたいと思っています。