コクワガタのメスは早々に馴染んでくれたようです。飼育ケースの蓋を開けてみるとちょうど食事中でした。葉っぱや木の下に隠れていることが多いので、自然な形で撮影することができてラッキーでした。
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そして飼育ケースをセットして3日目だったでしょうか、産卵木に変化がありました!
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木の端が掘られています。素晴らしい!かなり情熱的に掘っています。メスの小さな角(大アゴ)はやっぱり凄いですね。
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もう産卵したのかとテンションが上がりましたが、 どうも違うようです。コクワガタの産卵痕はとても特徴的で、それが見られないからです。これは試し掘りといったところでしょうか? メスは慎重なんです。
野生のコクワガタの産卵痕、過去に撮影したものがありますので参考までに紹介したいと思います。写真中央を見てください。
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円の中に点があるのが分かるでしょうか?こんな感じなんです。このマークの付近を丁寧に慎重に削って(はがして)行くと、幼虫が出てきます。
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このコロッと出てきた幼虫、ちゃんと自宅に持ち帰って成虫にしていますので安心してください。立派なコクワガタになったことを覚えています。
ところで虫の幼虫にどんなイメージをもっていますか? 前出の写真のようなコクワガタの幼虫はどうでしょう? まだかわいい方だと筆者は思っています。 コクワガタは小ぶりなので筆者的には許容範囲なのです。
大きな幼虫のインパクトといったら大変なものです。身近で言えば、カブトムシの幼虫でしょうね。 白いぶりぶりした大きなカブトムシの幼虫を目の前にすると、一瞬思考が止まります。子どもの頃はそれほど抵抗なく見ていたのに…。不思議ですね。 ただ、これも、クワガタ採集中に遭遇する野生のゴキブリと同じで、だんだん慣れて行くんです。最終的には手の上に乗せることも平気になります。ホントです。
人間に備わるこの「慣れ」という感覚はほんとに恐ろしいものなのですが、場合によっては大事な能力ですね。とりあえず筆者は助かっています。
コクワガタ食事後の昆虫ゼリーの様子です。
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しっかり食べていますね。着々と産卵準備が進んでいる様子です。無事の産卵を願いつつ、観察を続けたいと思います。