美観地区:舗装道路の中の石畳

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美観地区を流れる倉敷川の筋から1本東の筋を歩いていると、舗装された道路の真ん中に突如として石畳が現れます。

画面奥は鶴形山の麓で、山頂には阿智神社が鎮座しています。画面手前は南となり、南北を車両通行可能な舗装された道路が続いています。
その中に、アスファルトで覆うことなくあえて残したかのような石畳を確認することが出来ます。

これはかつての石橋なんだそうです。
そこで古地図を調べてみました。

窪屋群倉敷村屋敷割絵図(1710年)を見てみると
石畳辺りに橋が架かっているのが分かりました。
当時、石橋であったかどうかは不明ですが、この場所に何らかの橋が架かっていたことは確かです。

ところで、道路の下を現在も川が流れているのをご存じでしたか?
暗渠というわけです。
※暗渠(あんきょ)とは、地下に埋設したり、ふたをかけたりした水路のことです。

倉敷川を背に暗渠となっている道路を撮影したのがこちら。
写真の中央奥に石畳が見えます。

舗装で潰してしまうのではなく、あえて残して現在に至るあたりが、
なんともグッときます。

古地図を手に美観地区をお散歩すると、何か新しい発見があるかもしれませんね。