美観地区:気になる鳥たち

丁度、「倉紡製品原綿積み降ろし場跡」(過去記事、倉紡製品原綿積み降ろし場跡とセンダンの木)付近を歩いている時でした。大きな何かが飛来!

2025年4月23日撮影 アオサギ

アオサギです。よく飛んで来るのですが、このアオサギはなんだかほんとに大きかったです。筆者があまりにも寄り過ぎたので、アオサギはゆっくり移動しました。

アオサギの雌雄を判断するのは難しいらしいのですが、多分オスだと思います。頭の後ろから伸びる羽(冠羽)が立派ですよね。オスの成鳥の特徴の1つです。そして、くちばしに注目です。少し赤みを帯びているのが分るでしょうか?これは婚姻色で、これからもっと赤くなるようです。後肢(足)も赤くなるとのことで、確かに赤いですよね。これは分かりやすい。

      

阿智神社付近で見つけました👇

2025年4月2日撮影 ヤマガラ

ヤマガラという野鳥です。それほど珍しい鳥ではないですが、生息数は減少傾向にあるようです。学習能力が高く、江戸時代には盛んに芸を披露していたそうですョ。最もよく知られる芸は、「おみくじを引く」というおみくじ芸。他にも「かるたとり」や「輪ぬけ」等、芸達者の小鳥ヤマガラだったようですね。 ちなみに鳥獣保護法や自然保護運動の高まりにより、芸は次第に姿を消して行きました。

おみくじを引く小鳥というイメージの強かったヤマガラを、阿智神社付近で見かけることが出来て良かったです。思ったより凄い野鳥でした(^.^)

    

鳥のさえずりが聞こえたのでキョロキョロしていたら、

2025年4月17日撮影 ハクセキレイ

倉敷川沿いの柳の陰から「ハクセキレイ」が現れました。結構大きな鳴き声で、かわいく「チュンチュン」ではなく、「キーッ、キーッ」と筆者には聞こえました。人通りもあり周りはざわざわしていたにも関わらずしっかり聞こえて、何事?!って感じでした。

   

そして、今日の白鳥です。

2025年4月24日撮影 白鳥(オス)
2025年4月24日撮影 白鳥(メス)

メスは巣の中で眠っていました。
どうなんでしょうねぇ…。

美観地区:散歩中の雑草(野草)たち

2025年4月17日撮影 オニタビラコ

どこでも見かけるキク科の雑草「オニタビラコ」です。こんな風に石垣から伸びていたらなんだかいい感じです。細い茎は20㎝から1m程にもなるようです。「オニタビラコ」は「大柄なタビラコ」の意とありました。ちなみに、タビラコは「コオニタビラコ」のことで、別名「ほとけのざ」です。春の七草の1つですね。ここでややこしいのが、こちらの雑草です👇

2025年4月19日撮影 ホトケノザ

よく見かける雑草ではないでしょうか。この雑草も「ホトケノザ」と言います。春の七草として間違われることも多いようです。毒性はないようですが食用ではないので食べない方がいいですね👍

     

2025年4月17日撮影 マツバウンラン

マツバウンラン」は海外から日本に入ってきた植物のようで、国立環境研究所の「侵入生物データベース」にも載っているそうです。この雑草も茎がシューッと伸びていて、花はちょっとウンランに似ていて、松葉のような葉が茎に沿って生えています。名前の通りというわけです(^.^) この写真では見逃しそうなほど細くて繊細な1つの雑草ですが、群落になると見応えがありそうですね。

    

2025年4月17日撮影 タンポポ

綿毛と黄色いタンポポの花の組み合わせがやっぱり良いですよね。「種まく人」1850で有名なミレーも描いています👇

ボストン美術館
ジャン=フランソワ・ミレー(1814―1875)
「たんぽぽ」1867―1868

       

2025年4月18日撮影 ヒメウズ

「ヒメウズ」という多年草の雑草です。見逃しそうなとても小さな白い花を咲かせます。地下茎(塊茎)を作るようで、見た目と違ってなかなか逞しいですね。中国では生薬として利用するそうですが、毒性があり草の汁が皮膚に付いたら炎症を起こすこともあるため注意が必要です。

     

2025年4月18日撮影 キュウリグサ

ワスレナグサよりも花の色が薄く、花の大きさも小さい「キュウリグサ」という雑草です。葉をもむとキュウリのような香りがすることからその名が付いたとされています。筆者もちょっともんでみました。なんとなくキュウリって感じでした。ところでよく、ワスレナグサかキュウリグサかどっち?となるみたいですが、ワスレナグサの方が花も大きく色も濃いので派手な印象です。意外と間違わないのではないかと思います。地味なワスレナグサだなと思ったら、それはきっとキュウリグサだと思いますョ(^.^)

ワスレナグサ 「みんなの趣味の園芸」HPより

         

2025年4月18日撮影 アリアケスミレ

紫色のスミレはよく見かけますが、このスミレは「アリアケスミレ」という白色のスミレです。ぱっと見は白い花ですが、花びらをよく見ると濃い紫色のスジが入っています。ところで、筆者が見つけたアリアケスミレは白色でしたが、薄紫や薄ピンク等、花の色は変化に富んでいるようです。それはまるで有明の空のように変化するということで、この名が付きました。

   

2025年4月19日撮影 ツタバウンラン

ヨーロッパ原産の「ツタバウンラン」です。日本には園芸植物(ロックガーデン用)として大正初年(1912年)に渡来したようで、帰化植物の1つです。石垣の隙間などに生えることが多いそうです。本来園芸用だっただけあって、花も葉もなかなかきれいなのですが、国立環境研究所の侵入生物データベースにしっかり載ってました。そうしてみると、在来種の雑草たちと比べて、なんだかギラっとして見えてきました。

2025年4月19日撮影 ツタバウンラン

     

美観地区から少し南下した道路沿いで見つけました👇

2025年4月23日撮影 オオキバナカタバミ

カタバミよりも花が大きく、花径は3㎝~4㎝くらいあります。日本へは園芸植物として渡来した「オオキバナカタバミ」です。ハート型の葉っぱを3枚つけます。葉っぱをよく見ると黒い小さな点が所々あります。
ところで「カタバミ」は家紋にも使用されているようです。

片喰(カタバミ)紋の種類は多く、100種類以上もあるそうです。カタバミの生命力・繁殖力の高さからと言われています。

          

散歩中に見かける雑草が筆者は結構好きなので、いくつか本を読みました。その中でも特に興味深かったのがこちら👇

『面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ』
 稲垣栄洋
 三笠書房 王様文庫


『散歩が楽しくなる身近な草花のふしぎ』
 稲垣栄洋
 三笠書房 王様文庫


雑草の見方が随分変わると思いますョ(^.^)

  

      

雑草ではありませんが、倉敷アイビースクエアのメタセコイアの新芽が見頃です。

2025年4月19日撮影 メタセコイア

そしてこちら。

2025年4月19日撮影 タケノコ

阿知神社の参道で見つけたタケノコです。アスファルトを突き抜け力強いですね✨

美観地区:白鳥、ナマズ、コイ

美観地区の倉敷川には、2羽の白鳥がすんでいます。あまり離れることはなく、ほとんどの時間を一緒に過ごしています。そんな仲良し白鳥なんですが、最近また(昨年の一時期離れていたことあり)1羽(多分オス)で活動中の様子です。左足をピッと上にあげて。

2025年17日撮影 白鳥(オス)

オスは特にバタバタした様子もなく余裕な感じで泳いでいました。メスは多分巣にいると思ったので、ちょっと行ってみることにしました。

2025年4月17日 白鳥(メス)

いましたねぇ。思えば昨年の丁度この時期、同じようなことが起こりました。産卵を期待してしばらく観察していましたが、残念ながら卵を確認することは出来ませんでした。今回はどうでしょうかねぇ。今年も散歩の際に、チェックしたいと思います(^.^)

白鳥を見ていたら、ナマズとコイが筆者の方へ寄って来ました。たまたまだとは思いますが、2匹そろって泳いで来たので結構目立ちました。2匹ともまあまあのサイズです。

2025年4月17日 ナマズとコイ

まずナマズが石垣をパクパク。

2025年4月17日 ナマズ

そして同じような所を今度はコイがパクパク。

2025年4月17日 コイ

何か食べ物があるんでしょうか?ナマズもコイも雑食なので、何をパクパクしているのかしばらくジロジロ観察しましたが、筆者にはどうもよく分かりませんでした。

この2匹はその後それぞれ別方向へ泳いで行きました。ところがなんと、再び2匹で戻って来たんです!驚きでした。2匹はそろって白鳥の巣の方向へ泳いで見えなくなりました。もしかしたら2匹はほんとに仲良しなのかもしれませんョ(^.^)

大原美術館:『曲馬場』シモン

サーカス場のバックヤードかなと思いました。

大原美術館
リュシアン・シモン(1861―1945)
「曲馬場」1917

【鑑賞の小ネタ】
・フランスの画家
・ブルターニュ風景を描く
バンド-ノワールを結成
・芸術(美術)学校の教師

赤(オレンジ)の服に黒の帽子の男性と赤い車輪付きの緑の小屋が目を引きます。馬も3頭いますね。座って犬を撫でる女性、階段を下りてくるステージ衣装を着た女性、赤い服の男性の横に赤ちゃんを抱っこした女性等が描かれています。

作品名が「曲馬場」となっています。画中の登場人物がどの人もリラックスして見えるので、曲馬場のバックヤードといったところでしょうか。これから出演するところなのか、ショーが終わったところなのか。どっちでしょうねぇ。画面右端では、ステージ上で何らかのショーが行われているように筆者には見えます。観客もいるかな?

シモンの似たような絵を見つけました👇

国立西洋美術館 
「ブルターニュの祭り」1919年頃

緑の小屋と大きなテント、馬もいますね。そして、ステージ上で何らかのショーが行われています。まるで「曲馬場」の画面右端部分を正面から見ているようです。

もう1つ似たような絵を見つけました👇

船員シェルター協会蔵
「サーカス・パレード」

またまた緑の小屋と大きなテントが描かれています。そして後景に回転ブランコが見えますね!

3つの絵が同じ場面を描いたと断言は出来ませんが、3つに関連性があるとすると、フランスの移動遊園地を描いたものではないでしょうか。移動遊園地の源は19世紀のサーカスと似ています。(※2024年、ベルギーとフランスの移動遊園地文化はユネスコの無形文化遺産に登録されたそうです。)

      

曲馬とは、馬を駆けさせながら、馬上で様々な曲乗りを演ずる芸のことです。筆者の好きなロートレックも作品にしています👇

シカゴ美術館
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864―1901)
「サーカス・フェルナンド女曲馬師」1888

ベルナール・ビュッフェ(1928―1999)も曲馬の場面を描いていました。曲場師はロートレックの作品と同じく女性でした。

大原美術館「曲馬場」に戻ります。
馬のそばに立っている赤い服の男性が曲馬師かと思っていましたが、こうしてみると、左端の階段を下りてくるステージ衣装の女性が曲馬師に見えてきました。背筋を伸ばし、しっかり前を向き、颯爽と階段を下りて行っているように筆者には見えるので、これからショーが始まるのかもしれませんね。

    

ちなみにシモンは、1895年にシャルル・コッテ(1863―1925)と出会い、影響を強く受けました。そしてコッテ、アンドレ・ドーシェ(1870―1948)と共に、「バンド・ノワール(黒の党)」を結成しました。作品の色調は暗く、黒や暗褐色を多用しますが、シモンの色調はなんだか明るいですよね。(※コッテの作品「聖ジャンの祭火」が現在展示中です。「曲馬場」も展示中ですので比べてみてほしいものです(^.^))

倉敷駅近くのメジロ

倉敷駅近くを歩いている時、鳥が飛んできました。

2025年2月25日 メジロのつがい

メジロが2羽いました✨ スズメかなと思って見たので、なんだか得した気分でした。そんなに珍しい鳥ではありませんが、見つけたら嬉しい鳥かもしれませんね。メジロはつがいで行動することが多いので、この2羽もきっと夫婦なんだと思います。

倉敷駅前は、マンションやホテル、商業ビルや店舗ビルが多く、比較的緑は少なめです。それでもメジロが飛んでいることにちょっと感動する筆者でした。

2025年2月25日 メジロ

メジロ(目白)はその名の通り、目の周りが白いです。黄緑色の小鳥で、とても奇麗な鳥だと思います。よくウグイスと間違われますよね。ウグイスの方が少しくすんだ色をしていて大きさも一回り大きいです。

メジロの繁殖期は4月~7月で、3個~5個の卵を産むようです。筆者が見た2羽のつがいも、巣の準備に取り掛かっているのかもしれませんね。

メジロは、中部地方以北では渡り鳥なんだそうです。以南では留鳥(年間を通して同じ場所に生息し、季節による移動をしない鳥)として生活しているので、筆者が住む辺りでは普通に見られる小鳥です。

見た目も美しくかわいいメジロは人気も高く、過去には人に飼われることもあったようですね。 平成25年(2013年)度から、愛玩飼養目的のメジロの捕獲は許可しないことになっています。

   

メジロはかわいいです(^.^)