美観地区のカワセミ

今年の初カワセミです。美観地区の倉敷川沿いを散歩していると、結構な頻度で出会えます。何度見てもその青い姿に感動してしまいます。

2025年1月31日撮影 カワセミ

今回はズボッという音で気が付きました。結構大きなズボッっだったので、カワセミが川へ突っ込む音だとは最初思いませんでした。カワウ(過去記事、美観地区:倉敷川の白鳥とカワウ)がまた来ているのかなと思ったくらいです。よく白鳥とバトルしているエリアだったので余計そう思いました。

2025年1月31日撮影 カワセミ

なんだか大きなカワセミでした。川へ突っ込むシャープなイメージとはほど遠く、ずんぐりむっくりとしたフォルム。ズボッと大きな音を立てるわけですねぇ。と同時に、この鳥はもう幼鳥ではなく成鳥だろうなとも思いました。カワセミの幼鳥と成鳥の違いを調べてみると、足⇒幼鳥は黒で成鳥は赤っぽい胸⇒幼鳥は灰色っぽい色が混ざるが成鳥はきれいな赤茶色、ということでした。やっぱりゴリゴリの成鳥でしたね👍大きいわけです。

2025年1月31日撮影 カワセミ

後ろ姿の蛍光色の青色(水色)はほんとにきれいです✨

このカワセミは、オスなのかメスなのか、それも気になって調べてみました。カワセミの雌雄は、嘴(くちばし)で判断するそうです。全部黒いのがオス、下嘴がオレンジっぽいのがメスなんだそうです。ただ、光の当たり具合で、見え方が色々変化するとのことで、判断は極めて難しいという記述もありました。

筆者が見た今回のカワセミはどうでしょう? 下嘴がオレンジっぽく見えなくもないのですが、確かに微妙ですね。でもまぁ、筆者的にはなんとなくメスのような気がします。このカワセミに対する筆者のプロファイルは、エサ取りの上手い成鳥のメスで、無駄な動きをせず、どっしりと構えて辺りの様子を見ることができるリーダータイプといったところです。肝っ玉母さんになれそうなカワセミです(^.^)

まるまるとしたカワセミを強調してしまいましたが、もしかしたら、寒いときに雀がよく膨らんでいるあれと同じで、羽の中に空気の層を作っているのかもしれませんね。鳥たちがよくやる寒さ対策です。川へ突っ込むわけですから、より早く体を乾かす意味でも膨らむのは有益ですね👍

カワセミをよく見かけるエリアは倉敷川の水源付近です。結構な頻度で見ることができますので、ぜひ、コースに加えて歩いてみるのもいいかもしれませんョ(^.^)

美観地区のツメレンゲの観察

過去記事(2020年元日のツメレンゲ)でも紹介しましたが、筆者はなぜかツメレンゲが好きです。今も観察し続けています。

2024年11月9日撮影 阿智神社南参道鳥居上のツメレンゲ

鳥居の上は日当たりがよく風通しの良い所ですよね。ツメレンゲが好きそうな場所です👍

2024年11月1日撮影 石垣のツメレンゲ

筆者お気に入りの路地で見つけました。手が届く場所に生息していたので、無事でいてくれるか散歩で通る度にドキドキしていました。残念ながら11月下旬頃、跡形もなく突然消えてしまいました。

この路地では、様子の良い雑草を時々見かけます👇

2024年7月25日撮影 エノコログサ

壁の色、エノコログサの葉と穂の部分のバランス等、なんだか風情があるなと思いました。美観地区にある飲食店の壁(漆喰)に、こんな感じの絵が描かれていたような気がします。

美観地区内の倉敷川周辺では、赤色の部分の建物の屋根瓦でよくツメレンゲを見かけます👇

「倉敷川畔美観地区鳥瞰絵図」一部抜粋  倉敷川周辺

こんな感じです👇

2024年11月5日撮影 瓦屋根の上のツメレンゲ

赤色の部分は、建物の西側になります。不思議なことに東側ではあまり見かけません。対岸の屋根も見て回りましたが、筆者は確認できませんでした。日当たり、風通し等、色んな条件が組み合わさって、ツメレンゲは生息しているんだなぁと改めて感心しました。

最近のツメレンゲはこんな感じです👇

2025年1月22日撮影 阿智神社南参道鳥居上のツメレンゲ

茶色く細くなっています。すぐにでも枯れて無くなってしまいそうですが、これがなかなか。この感じのままで居座り続けます。しぶとく頑張るツメレンゲです👍

2024年11月頃にみつけた生き物たち

美観地区内の倉敷川には色んな魚が泳いでいます。過去記事でも紹介しましたが、基本的に在来種です。水量に制限をかけて水深を下げ、ゴミや余分な水草(藻)を撤去する等、川の管理を定期的に行っています。その際、生き物調査も実施されています。

そんな倉敷川をジロジロ見ながら筆者は歩きます。去年の11月に真っ黒な魚がゆらゆら泳いでいるのを見つけました👇

2024年11月頃撮影 黒いナマズ

結構な大きさでした。50~60㎝くらいはあったのではないでしょうか。日本には4種類のナマズがいるようです。ナマズ(別名マナマズ。沖縄諸島などの離島を除く日本全国区各地に生息)、ビワコオオナマズイワトコナマズ(琵琶湖と関連水系のみに生息)、タニガワナマズ(愛知県、長野県、岐阜県、静岡県で確認。新種のナマズとして2018年に命名)です。

ナマズ(マナマズ)以外は生息域が限られているので、筆者が見た黒いナマズは普通のナマズということですね。

次はよく見かけるこの鳥です👇

2024年11月頃撮影 ハクセキレイ

セキレイです。身近なセキレイは3種類いるようです。ほっぺが白いハクセキレイ、ほっぺが黒いセグロセキレイ、おなかが黄色いキセキレイです。筆者が見たセキレイはほっぺが白かったのでハクセキレイですね。このハクセキレイ、筆者がここまで寄って写真が撮れるほど、人慣れしていたように思います。ハクセキレイが全般的に人懐っこいのかもしれませんね(^.^)

そしてこちら。何がいるか分かりますか?👇

2024年11月頃撮影 ヤマトシジミ(蝶)

ガ(蛾)ではありません。シジミチョウの仲間、ヤマトシジミです。普通に見られるチョウの1つです。裏面は灰白色なので、ガっぽいです。○○シジミと呼ばれるチョウは何種類もいます。中にはほとんどガにしか見えないものもいます。チョウ目シジミチョウ科の中では、ヤマトシジミは奇麗な方ではないでしょうか。

美観地区ではありませんが、岡山市北区の畑で見つけたシジミチョウ👇

2024年11月頃撮影 ベニシジミ

季節外れのヒマワリにとまっています。分るでしょうか?オレンジ色のチョウなんですが、これもガっぽいですねぇ。

      

特に珍しい生き物たちではありませんが、なかなか良いものだと筆者は思っています(^.^)

倉敷アイビースクエアの床の柄

倉敷アイビースクエアの床の柄はこんな感じです👇

倉敷アイビースクエアの床

赤と黒の市松模様(いちまつもよう:格子模様の一種で、二色の四角形を交互に配した模様)の床です。今まで特に問題意識もなく普通に歩いていましたが、気付いたんです。この柄は、超有名な画家の絵の中で見たことがあると。こちらです👇

ベルリン国立美術館
ヨハネス・フェルメール(1632-1675)
『ぶどう酒のグラス』1661-1662頃

フェルメールの絵の中に描かれていました! フェルメールの作品は有名なものが多いのですが、よく見かけるのはこちらでしょうか?👇

マウリッツハイス美術館
ヨハネス・フェルメール
『真珠の耳飾りの少女』1665年?

市松模様は日本的な模様としてイメージされることが多いのではないかと思います。数年前に大ヒットしたマンガ(アニメ)『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の上着のデザインが黒色と緑色の市松模様でしたね。2020年東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムにも市松模様をモチーフとしたデザインが採用されていました。

そんな市松模様、フェルメールは床の柄に多用しました。

アントン・ウルリッヒ美術館
ヨハネス・フェルメール
『二人の紳士と女(ワイングラスを持つ娘)』1660

白黒の市松模様の床もあります👇

所在不明
(※イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館より盗難)
ヨハネス・フェルメール
『合奏』1664年頃
ウイーン美術史美術館
ヨハネス・フェルメール
『絵画芸術』1666年頃
(※『絵画の寓意』『画家のアトリエ』などど呼ばれる)

世界で愛される市松模様は、上下左右、無限に連結できることから、「未来永劫」「永遠」「繁栄」を意味する縁起の良い模様とされているようです。

また、市松模様をフェルメールは、

奥行きを出して鑑賞する人を描かれている部屋に引き込む効果を作るために用いた

ということのようです。

      

縁起の良い床の上を、フェルメールを思いながら歩くのもいいですね(^-^)

久しぶりの早朝ウォーキング

少し前の話になります。久しぶりに朝早くから美観地区をお散歩しました。日の出前からの出発で、辺りはまだ薄暗かったのです。毎回思うのですが、美観地区の早朝は結構な人出です。ウォーキング、ジョギング、犬の散歩等々。犬を連れている方々は、よく立ち話をしていて、犬同士も仲良しです。なんだか微笑ましい(^-^)

2024年9月撮影 阿智神社西側参道

阿智神社の秋祭りが近かったためか、明かり(灯り)がいつもより多かったように思います。写真奥の参道にも電球が吊り下げられていました💡

2024年9月撮影 料理旅館 鶴形

大きな木のシルエットは松です。過去記事(美観地区の大樹)でも紹介しましたが樹齢400年以上ともいわれています。

2024年9月撮影 半鐘台

半鐘台(火の見やぐら)のシルエットが素晴らしいと思いました。柳に白壁の倉そして火の見やぐら、薄暗い中で見ると細部が分からないこともあり、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのようです。

2024年9月撮影 「倉敷珈琲館」付近

写真左端中央に「倉敷珈琲館」の赤い門扉が写っています。このお店の「琥珀の女王」という濃厚な水出しコーヒーは絶品です。夏場のみなので今は飲めません。
常夜燈(灯篭)の右横の柳、これは筆者が見守り続けている柳(過去記事、美観地区の常夜燈近くの一本の柳)です。今も元気にしています(^-^)

2024年9月撮影 半鐘台東側

先程の半鐘台の東側にはちょっとした広場があります。写真左下の石畳、お気付きでしょうか? 昔、この場所に橋が架けられていた(過去記事、美観地区:舗装道路の中の石畳)そうですョ。

2024年9月撮影 「ファーザークリスマス」のショーウィンドウ

薄暗い中でのハンプティダンプティにはギョッとしました。一年中クリスマスのお店「ファーザークリスマス」のショーウィンドウのディスプレイです。静かにこちらを覗いていました(^-^) 近くに寄って、じっくり鑑賞させていただきました。

最近のディスプレイはこちら👇

2024年11月撮影 「ファーザークリスマス」のショーウィンドウ

クリスマスツリーになっていました🎄 リボンの色がトリコロール(本来は3つの色という意味)なので、フランスをイメージしたものだと思いました。ツリーのオーナメントに注目です。モナリザの小さな額がいくつも飾られているのが分かるでしょうか?モナリザはルーブル美術館所蔵作品なので、やはりツリーのテーマはフランスで大丈夫そうですね(^-^)

ここからちょっと余談です。
ショーウィンドウの写真は、どちらも早朝の薄暗い時間帯に撮影しています。写したものがなんであるかほぼ確認できると思います。 昼間にガラス窓の内側を戸外から撮影した時、戸外のものがガラス窓に反射してしまい、何を写したか分からなくなってしまうという残念な経験をしたことはないでしょうか?今回なんとかうまく撮れたのは、薄暗かったからだと筆者は思っています。薄暗く他に強い光がない場合、反射による写り込みが少なく撮影できるのではないか?というわけです。当たり前といえばそうなのかもしれませんが、妙に納得してしまいました。スマホの機能でもしかしたら反射は編集できるのかもしれませんが、筆者はあまり編集せずに(プライバシーに配慮したボカシ編集のみ)投稿していますので、時間帯や天気がとても重要なんです👍暗闇からのハンプティダンプティはギョッとしましたが、ほとんど反射なしで撮影できたことをとても嬉しく思います(^-^)